学習力とは 平成14年11月11日(月)
出張先の学校で、我が校の「朝の元気調べ」のような、一人ひとりが自分の気付きを話す場面を実施して見ました。急に始めたために何も言えないのか、また、日ごろから自らの気付きがあまりないのか、どちらにしても、自分の頭の中で、元気調べで話す短い内容がまとめられないのです。これは、単に話が出来ないだけでなく、自ら学びを作ることができない状態といえるのです。
おたずねや感想が言える力は、学習の基本です。いいおたずねや感想は、豊かな学びをつくります。博物館、美術館、展覧会へ行っても、心の中で多面的なおたずねをつくりながら見学できると、学ぶべきことが多いのです。ぼーっと見ていると、何も見ることが出来ないのです。私が大好きな岩石研究、地質研究も一緒です。疑問を持たないで見ていると、自然から何も学ぶことが出来ないのです。問題意識を持って見ると、岩石は少しだけ語ってくれるのです。
頭のいい人、経験豊かな人は、いろいろな角度から物事を見て、おたずねが持てます。学びを深めるための判断をする力、これも学習力なのです。どんな本を選ぶか、旅行先で何をするか、学習で何をたずねるか、友達と何を話すか、日記のテーマを何にするか等、全て選択の連続です。そこには、今生きている全人生をかけた判断が常に働いています。問題意識を持っている人、学習力のある人は、いい判断ができます。日々の教室では、手を挙げて、常に自分の脳を鍛えることなのです。分かったような顔をして座っているだけ、人の意見を書いているだけでは、学びは半分です。自分の意見を整理して話をしたり、友達の発表から自分の学びを引き出したりすることは、学習力を高めていることなのです。
問題意識を持ち続け、努力をする力も大切な学習力です。例えば、分からない算数の問題をいつまでも考え続ける力、理科のデータを出すために毎日観察し続ける力、自分がこだわりを持って一つのテーマで本を探して読み続ける力、目的を達成するためにトレーニングを毎日続ける力などです。
以上のように、感想や疑問を持つ力、判断する力、こだわり続ける力などが、大切な学習力です。いわゆる学力は、知識量をさします。真の学習力をつけたいものです。
■今が本当に大切
4年生の2学期は、小学生の一番大切な時期です。大人の世界が見え始める頃なのです。初めて見える大人の世界を、どう見て、どう見切るかが、今なされている年頃です。大人のずるさも、頑張りも見えます。仕事をする父の姿、家庭での母の姿も見えてきます。初めて出会う大人の姿は、子どもの心に焼きつき、これからの生き方に影響を与えます。
「適当にしときなさい」「まあええやないか」などと、安易にルール破りをしていると、そのように判断する大人になります。勉強も生き方も、適当に、ええ加減にします。「先生、どうして我が子は、勉強しないのでしょうか。」と相談されても、そう育ててしまってからでは遅いのです。学級では、「くそまじめに勉強するように」と言っています。
■持ち物しっかり
鉛筆はナイフで削って名前を書くこと。100円ショップの定規セットは、落としても拾わない。これでいいのかな。
今週の予定 下校
11 月 15:50
12 火 高学年育友会 14:30
13 水 14:30
14 木 歯科検診 15:50
15 金 観劇会 15:50
16 土 <休み>
17 日 <休み>
18 月 15:50