寄生と共生 平成14年10月28日(月)

 

 朝の元気調べで、「私の家の子犬が、どんどん大きくなります。昨日と今日を比べても、成長しているのが分かるぐらいだとお母さんが言っていました。私もそう思います。」と言うお伝えがありました。子ども達も、この子犬の成長と同じように、急成長の時期に入っています。日直の指示、黒板を書くときの様子、感想の内容など、昨日までの幼稚さはどこへ行ってしまったのかと思わされるほどの、今日の変化に驚かされます。

 そんな子ども達は、体育学習でも、変化を見せてきています。学校体育で行うサッカーは、グループを組んで対戦をしますが、勝つことだけを目標にするのではありません。男女混合のチームで、互いに教え合いサポートし合って、高まっていくのです。自分達が楽しく高め合う球技は、どのように創っていくのかを学ぶ場なのです。サッカーでは、主に男子が女子を親切に丁寧に指導しています。わざわざ女子にスローインやゴールキックをさせてあげたりしながら、ルールを教えています。サッカーを習っている子ども数人が、思いっきり蹴って、下手な子ども達を叱り飛ばしている体育ではいけないのです。そして一方、音楽ではその逆で、女子が楽譜を読めない男子をカバーしている場面も多いのです。互いに得意とする分野で、相手に優しく関わり、自分の出来るところを惜しみなく活用し、高め合うことが大切です。運動や学習など、出来る子だけがわがままに伸びているクラスは、一時的に見ると迫力のあるクラスなのですが、将来的にはバラバラになり、足の引き合いをします。しかし中学年の今、互いに教え合い学び合える雰囲気を創っているクラスは、今は少しまどろっこしいけれども、結果的に真に学べる集団となり、みんなが気持ちよく、それぞれに伸びていけるクラスになります。

 これは、生物学で言うところの、「寄生」と「共生」の関係です。自分だけがわがままに周りに迷惑をかけて、一人だけが育っていくのは「寄生」です。学級は、共に力を出し合って、共に学び、共に育つ「共生」でなくてはいけません。アオムシコマユバチのように、巣立っていく時に、食い尽くしていく学びは、良くないのです。公開模擬テストで、かなりよい成績を収める子どもがいます。しかし、「その優秀さを生かして、いかに学級で活躍できるか」が、その子の将来の、社会的な活躍を示唆します。

 

■写生会

 10月30日(水)全校写生会を奈良公園周辺で行います。4年生は、元興寺です。今回、初めてお願いしました。

集合:8時30分 

    近鉄奈良駅行基前

行先:元興寺

解散:14時 元興寺出発

   14時30分

    近鉄奈良駅解散

持ち物:

 絵の具、油性ネームマジック、絵具用雑巾、弁当、水筒、グランドシート、防寒具(当日、寒さが厳しいと思いますので、セーター、ウインドブレーカー等の準備)

ねらい:古い建物を中心に、周りの風景を描きましょう。石のお地蔵様だけの絵にならないよう、建物の屋根まで入れて、しっかり隅々まで描き込むようにしたいと思います。屋根瓦の色の変化を、表現することが出来るでしょうか。

■絵の具

 絵の具セットを持って帰った機会に、絵の具、筆、雑巾の整備をする。

 

  今週の予定      下校   

28 月                           15:50

29 火         15:50

30 水 写生会

31 木                  15:50

 1 金                          15:50

 2 土 <休み>

 3 日 <休み>

 4 月 <休み>

 5 火                            15:50