親子の関係 平成14年9月24日(火)

 

 親子の関係が難しくなる年頃です。子ども達は、社会が見え始め、社会の中で育とうと行動を始めます。母親から自立して、自分の足で、一歩踏み出そうとしています。学校では、この時期うまく育てると、学級の生活、学習の追究、学校行事の進行などが全て子どもの手によって進められる、素晴らしい子ども達に成長します。失敗すると、無責任、無関心、無秩序な学年になってしまいます。夏休みの生活、三連休の生活が続き、学習集団としての規律が乱れてきています。両クラスとも、今が大切だと、日記帳、問題集、学習記録、発表、遅刻、掃除やグループなかよしの態度など、引き締めにかかっています。

 私達は、何をイメージして指導しているかというと、自分で生きていける、自分で学べる、社会で活躍できる人間に育てる事を目指して指導します。そう考えると、子どもに、何をさせるとよいのか、何をしないほうがいいのかが、自ずと見えてきます。

 毎朝、親がカバンを持って送っている家庭を電車で見ます。子どもは、手ぶらで親の前をどんどん歩いて、親は重たい荷物を持って、子どもの後に従います。わがままな子どもを育てています。服装が乱れていると親があわてて直し、顔が汚れていると親がハンカチで拭きます。学校では、鏡を見てきてごらんと言います。子どもはよく食べ物をこぼします。親はあわてて雑巾を持ってきて拭き、しばらくしてから、子どもを散々叱ります。これは、自分で後始末のできない子どもを育てています。また、学習で恥をかかせないように、研究や工作や宿題を、親が全てします。自ら学習できない子どもにしています。

 今、学校の花壇を耕しています。子ども達が鍬を持ち、頑張っています。以前は怖くてさせられなかったのですが、しっかり見守ることで、子どもの力だけで花壇の耕しが出来ました。途中で何回か、鍬の使い方を指導し、完成のイメージを伝えただけです。子どもも満足、先生も満足の取り組みになりました。学級でも、子どもが中心になって多くの活動が動いています。たまに先生がしてあげると、「有難う御座います」とお礼を言う子どももいます。親子関係も、このように進むといいのですが、甘やかし過ぎ、やり過ぎで、かまい過ぎで、子どもをだめにしていないかチェックが必要です。将来の、一人立したイメージが必要です。

 

■素晴らしい4年生

 学校見学の先生方が、4年生は素晴らしいと、よく感想を残してくれます。私達は、思いあがらないで4年生は活発な時期なので、素晴らしいと言われているのかもしれないと、いつも戒めています。我が校の子ども達は、5・6年生になると、学校で学習に取り組む力が伸び悩んでいます。その原因をこれまで、入試教育で疲れている、親が学校より塾を信用し出す、などと言われたりしていますが、私達は少し違うと思っています。私達は、子どもが学校での学習にしっかり取り組めるような課題や方法を、適切に見極めていく事が大切だと思います。また、子どもが意欲的に取り組める新しい活動の企画を与える事が大切だと感じています。更なる成長を、期待しています。

 

  今週の予定       下校   

23 月 <休み>             

24 火          15:30

25 水                       14:50

26 木 個人面接     11:00

27 金 個人面接     11:00

28 土 <休み>

29 日 <休み>

30 月  個人面接                11:00