指導者のしごと 平成14年6月10日(月)

 

  指導者によって、チームの力が変わることは、サッカーや野球でも明らかのようです。個人の持てる力を引き出すことが出来るか、集中力を持たせることが出来るか、目的に向かって全員の気持ちを向かわせることが出来るか、などが大切なしごとです。

 個人の持てる力は、それぞれ微妙に違うのですが、チームプレーでは、個人のよいところを集めることができると、強いチームになります。学級における学習も一緒です。よいところを引き出し、学習というチームプレーの中での学び合いを作ることが出来ると、結果的に個人の持てる力が磨かれるのです。しかし、学習が受験のためになってしまい、個人プレーばかりしていると、多くの時間を費やしている学級でのチームの学びが成立しなくなり、個人の成長が妨げられるのです。サッカー選手が、自分のアピールばかりをしていると、そのチームはだめになっていくのと一緒です。

 集中力は、学習するためにとても大切な力です。持てる時間はみんな一緒です。それをいかに有効に使えるかということが、集中力です。家に帰ってから5時間、土日の48時間をいかに使うかです。また、学習時間、40分をぼーっとしている、書くことだけに集中する、発表もしながら書くことが出来るなど、どのように時間を使っているのかは、個人の集中力のレベルともいえます。この力は、鍛えられる力で、トレーニングが必要です。家庭でも、物事に集中できる環境を作ることも大切です。テレビ、ゲームばかりに気をとられて、自分のなすべき事に集中できないのは問題です。

 目的に向かって気持ちを高めることは、特に指導者のしごとです。短期の集中力ではなく、長期に渡る集中力ともいえるものです。学校では、学び合える学級にしたい、二学期にはしごと合宿をしたい、5年生になると、学校の係り活動を仕切りたい、6年生では、かつてなかった素晴らしい学びの学校にしたい、というような中期、長期の目的を持たせることです。家庭でも一緒です。どんな学びを、どのように作っていくかを、保護者と子どもが常に雑談の中で話せるような環境を作ることが大切です。指導者のしごとは、教えることではなく、その子の良さを引き出し、自分がそのよさを研くことを手助けすることです。今、いい指導者のお手本が、スポーツ界ではあるようです。

 

■話し合いを論理的に

 各教科での話し合い活動が活発になってきて、その内容の質が問えるようになってきました。これまでは、手を挙げて発表していると、それでよかったのですが、最近では、その内容や論理性が問われるようになってきています。自分は、誰の意見に対して言っているのか、それについて賛成なのか、反対なのか、付け足しなのかを、はっきりさせながら話ができるようになりました。また、資料を元に、自分の考えを構築していける力も付けてきています。辞書、参考書、図鑑が生きてきています。

 国語の教科書の文章のまずさが見えて来たり、算数の問題の質問の仕方が話し合われたり、理科の教科書の言葉足らずの所を指摘したりと、厳密さが出てきています。これからが楽しみです。

 

  今週の予定      下校   

10 月 弁当     15:50

11  火                           15:50

12  水         14:40

13 木 準備 弁当   13:30

14 金 学習研究集会

15  土 <休み>      

16 日  <休み>        

17 月 弁当      15:50   

■学習研究集会

 登校、下校時刻が、学級によって違っています。別途配布資料を参考にしてください。