四万冊の蔵書 平成14年4月8日(月)

 

 司馬遼太郎の記念館へ行きました。テレビで少しだけ見て気になっていた高さ11メートルの本棚の前に立ち、読書の無限の可能性が感じられました。さらにそこに立っている本の種類が素敵で、真に物事を追究している人の本棚だと思いました。また、保存されている書斎の机の上もきちんと整理されていて、さすがに月に一冊ペースで本を出し続けてこられた人の空間だと感心しました。本の配置、文具類、椅子の形と、これだけきちんと整理されてきたのでよい仕事をコンスタントに続けられたのです。四万冊の本の中央の、管制塔のような書斎に座り、縦横無尽の思索がなされ、輝きの持つ結晶が一つ一つ実を結びました。

 さて、新聞では、週5日制になり学力が低下すると毎日のように書きます。史上最悪の愚策とも言います。人間は、慣れが優先して、変えることに対してすごく反発をします。十年一律にしてきたことを変えるとなると、頭の硬い人は猛反発をします。教育は基本的には個人ですので、学校で教える時間が減ったからと言って学力が全体的に落ちることはありません。一部の教え込まれの好きな児童は学力低下を起こすかもしれませんが、伸びる子どもも必ず出ます。我が校の教育は、自律した学びを大切にしています。「生活即学習、学習即生活」の精神なので、あまり大きな混乱はありません。テレビを見ても、本を読んでも、友達と遊んでいても、我が校の学習法で学んだ子どもは、自分作りをして、確実に能力をつけていきます。歴史に名を残している天才の学び方を見ても、英才教育で詰め込まれて賢くなっていった人は案外少ないのではないでしょうか。学びは、自分がいかに取り組み、自分なりに賢くなっていくかということです。しかし、自由研究が邪魔臭い、計算ドリルがいやだ、日記帳をサボるなど、そんなことを言っている人は、やはり学習が身に付きません。自分なりに楽しんで自分のスタイルに持ちこみ、その取り組みを主体的計画的に取り組むかで、その人の育ちが決まります。学校5日制も同じです。もう、動き出したのですから、それを上手に活用し、自分の学習に取りこむかが課題です。週末をいかに過ごすかで、これからの子どもの伸びが決まります。スポーツをする、塾へ行く、読書をする、自由研究をする、お出かけをして社会から学ぶ、自由にさせておく等、我が子に合った、家庭の選択が問われるのです。

 

■グループなかよし活動

 4年生からグループなかよしが始まります。15のグループに分かれて、各グループの目標に従って活動します。各グループには、クラスから2~3名が割り振られて、全グループに学級の誰かが所属します。公立学校の、委員会とクラブが一緒になったような活動です。決め方は、希望を優先して、多い場合はじゃいけんで決めます。活動は、週二回のグループ活動と、週一回の高学年集会です。掃除も、グループでしますので、もしかしたら4年生が掃除の班長をする場合もあります。また、5、6年生で行う臨海合宿も、そのグループで活動します。グループ替えは半年ごとにしますので、卒業までに6グループ体験出来ます。活動はリーダーを中心に行いますので、6年生の頑張りが大切です。

 

  今週の予定       下校   

      <春休み>

08  月 始業式     11:50

09 火 入学式     11:50

10  水 給食開始    14:30

11 木  グループ開始    15:50

12 金                      15:30

13 土  <休み>

14 日 <休み>

15 月          15:30

■時間割と下校時刻

月、火、木、金は6時間、水は5時間です。グループの火、木は3時50分、集会の金は4時頃です。