ステップを踏んで 平成14年3月4日(月)

 

 山登りにはステップがあります。大きな山に登るには、そのステップを踏んでいくようにしないと、大きな事故につながります。急にアルプスへ登ろうとしてもできません。もし本人に体力があり、天候がよい場合は、もしかしたら初心者にもアルプスに登ることができる場合があるのですが、普通は、悪天候、低温、風、落石、急病、装備不足など、思わぬことが起こるのが登山なのです。それらの対応を、小さなステップの時に小さく多く経験していると、基礎力の育った、見通しの持てる登山者に成長します。

 学習にもステップがあります。私達の学年の子ども達は、1年生からステップを踏みながら成長してきています。学習のステップには、例えば3つあると考えています。

 ①安全に登ることが出来るように、事前につけられた階段を上っていくと、自然と頂上についている状態です。例えば、1、2年生の頃の自由研究では、親が下書きをして、写真も全部準備して、子どもは何も考えないで親の下書きの上をマジックで書くだけです。ある時は、朝起きるといつの間にか出来ているという状態です。読む練習をさせられて、発表するだけです。ここでは、マジックで書くこと、しっかり話すことを頑張れば誉められるのです。

 ②次は、どんなテーマにするかを自分が選ぶ時期です。登山では、頂上へ行くための幾つかのコースを選ぶ時期です。自然探検コース、お寺めぐりコース、岩場登山コース、ロッククライミングコースなど、自分の個性や体力に合ったものを選ぶのです。しかし、まだ、頂上は近く、親や指導者の言うとおりにしながら事故のないようにして登るのです。自由研究では3、4年生に当たります。自分でコースを選んだこと、個性的な取り組みが育ってきていることを誉められるのです。だんだん自我が育ってきて、一人立への芽生えがあります。

 ③いよいよ登山も自立の時に来ました。自分で地図を買ってきて、先人の書いた体験書を読んで、自分に合った山を選び登り始めます。基礎がしっかり育てられている人は、大きな失敗がなく、自分の体力、能力にあった登山をしながら、次第により高く険しいコースに挑戦できます。自立した学びのスタートなのです。5年生では、そのような育ちを見たいものです。

 さあ、我が子の自立は、どのステップにきているのでしょうか。 

 

■春休みモードで

 さて、学習も一段落して、そろそろ、春休みモードで、自分の学習、研究を始める時期にきています。春休みに入ってからでは遅いですよ。4年生の春の研究はどうするか、3年の復習はどうか、読書計画は進んでいるか、博物館・催し物のリサーチはできているかなど、今からチェックを始めてください。学校の私達も、すでに4年生レベルの、授業の進め方、ノートの取り方、話し合いの仕方などへ移行していっています。実験的にいろいろなことを試しています。自由研究は、本の丸写し、インターネットを模造紙に書いただけのものは、もう卒業です。自分が時間をかけて考えたもの、調査研究したもの、実験観察したもの、工作したものなど、自分の行動が伴ったものにしましょう。

■整理整頓

 三年生の日記帳や学習ノートの整理をして、綴じていく準備をしてください。

 

  今週の予定       下校   

 4 月                          14:40

 5 火                    14:40

 6  水                 14:40

 7 木          14:40

 8  金  卒業式      10:30

 9 土   <休み>

10  日  <休み> 

11 月                               14:40