教育の自由化 平成14年2月12日(火)

 

 これからは「ゆとりの教育」です。ゆとりの中で、自ら学び、自ら考える教育が始まるのです。一人一人の個性を生かし、豊かな人間性とたくましい体を育て「生きる力」を培うのです。

 さて、新しい学習指導要領による教育が始まります。これまでの学習内容が大幅に削減され、土曜日が全休になり、ゆとりある学習が進められます。週5日制になると、土曜日に学校へ行っていた頃に比べると約40日分の登校日の削減で、夏休みがもう一つ増える計算になります。教育内容の削減は、私達が学んでいた頃と比べて30%少なくなるので、教科書も内容が三割減になってきます。これらの変更によって、どのような効果が現れるのでしょうか。子ども達は、学校の詰め込み教育から解放されて、ゆとりの中で、生き生きと育っていくのでしょうか。そして、自ら学び、自ら考える子どもがどんどん現れてくるのでしょうか。

 これまでも夏休み中の学習は、多くは各家庭に任されてきました。例えば、小学生では、だらだらと子どもだけで40日過ごした人と、精力的にいろいろな研修会、博物館、塾へと親子で走り回って休み明けを迎えている人がいました。中高生では、繁華街にあふれている人たちも多いのですが、かたや図書館の自習室や塾で一日中学んでいる人たちもいます。また、近頃、休みに際して学校が多くの宿題を出すと、親から文句が出る場合がありますので、あまり出すことが出来ませんが、私立校では、夏休みが短い上に、膨大な問題集やテーマが与えられています。このように、今でも、家庭によって休み中の生活に差があるのですが、さらにこの4月からは、公立校(私立校は、土曜日を休みにしない学校もある)では、夏休みがもう一つ出来たほどの休日が増えますので、ますます子どもの学習機会の差が生まれてきます。

 これらの状況は、いいことか悪いことか、一概に判断は出来ません。おそらく、これからは教育の自由化時代になるのでしょう。学びたい人は学び、学びたくない人は、あまり学ばなくてもいいようになるのです。文部科学省が言いたいのは、おそらく「親が自ら考える時代」に来ているのではないかということです。我が子の教育について、学ばせたい家庭はどんどん学ばせ、考えない家庭はそれなりにということでしょうか。「ゆとり」とは、「多くの休みを、各家庭がどのように使ってもいいのですよ」と、与えているのかもしれません。

 

■学校は緒悪の根源?

 一時期マスコミは17才の狂気を騒ぎ、学校教育の在り方を問いました。今は学力低下を訴え、文部科学省の方針を非難しています。また、「学校に子どもが人質としてとられているので、親は本音でものが言えない。という声もある」などと社説で書き、学校と親の戦争状態、対立関係を作り上げたりもします。教育は、いろいろ言われやすいのですが、マスコミは、市民に受けるように述べることを仕事としているので、しかたがありません。「家庭教育に問題がある」「親の生活の乱れが原因」と書くと、各家庭が新聞を読まなくなるので、つい、学校が悪い、教育が悪いとなります。学校を親の敵にすると、ゴシップ感覚で記事になります。本当に将来を憂えているのなら、育てる記事を望みたいものです。

■学習研究集会

 とても沢山の先生方が、各地から来られます。私達の学習のいい姿を伝えたいものです。

 

  今週の予定       下校   

11 月  <休み> 

12 火 弁当           14:40

13  水               14:40

14 木 研究会準備    13:30

15  金 学習研究集会    15:00

16 土          11:50

17  日  <休み> 

18 月                           14:40