父の一言 平成14年1月22日(火)
「学校へ行くのが楽しい」と言っています。この一言は、教師にとって、大変嬉しい言葉です。おそらく楽しいと言っても、先生がやさしい、友達と遊べるというようなことではなくて、学び合える、自分を表現できる、学ぶこと自体が楽しいと、感じてくれていると思うのです。喜びを、学習活動の中に見出せるような成長に、私達は幸せを感じます。
「子どもに言い負けるようになってきました」とも聞きました。これは、子どもの成長を楽しんでもらっているなと、微笑ましく感じました。上手に負けること、これはなかなか程が難しいのですが、一番大切な教育なのです。サンタさんの贈り物と一緒です。自由研究、資料持ち込み、事前研究、辞書を使った学習で育った子ども達は、本当に博学で、問題点を見抜く目や、学び方が育ってきています。あらゆる学びの可能性がそこには含まれていて、子どもの脳を活性化しています。最近では、担任もついていけない内容が現れますが、上手に負けながら、そこから益々発展していくように仕向けています。
「今年こそは、子どもに関わりたい」と、決意をされている方もいました。高学年になると、現代社会について話題になります。戦争をどう考えるのか、今の政治に対してどのような意見を持つのか、経済の在り方はどうなのか、環境問題、金融問題など、高度な社会的判断を伴う場面も取り上げます。このとき、母の生活からの視点に合わせて、父の仕事からの視点も大切になってきます。新聞の切り抜きをしてみたり、一緒に報道番組をみたりするようにしてもらいたいのです。また、自由研究は、インターネットや本の丸写し発表ではなく、共に活動、工作、実験、試行などの活動を伴った発表にしてほしいとも思いました。
「気力、体力が弱って来ている」という、その通りのご意見もあります。膝が痛い、肩が凝る、走れないなど、若い頃のように動けない親の現実もあります。これまでは、手をつないで歩いて、一緒にお風呂に入って洗って上げて、愛が伝わっていました。これからは、子どもは、手をつなぎたがりません。お風呂も一人で入ります。この時、どのように心の手をつないでいくのかが、大切になってきます。心のつながり、愛情のつながり、生き方のつながりは、温かい家族のコミュニケーションの中で生まれてくるものだと思いました。
■新1年の受付
教育方針説明会を先週持ち、新1年の受付をしました。我が校の教育方針を支持して、今年もたくさんの方々が、受験してくださいます。皆さんと同じように、我が校の学びの伝統を創造する方々が、入学されることと思います。しかし、「あの学校は教えない」「塾へ行かないとやっていけない」「親が大変忙しい」などと、良くない噂があるとも聞きます。こんな噂をたてる人は、学習を真に理解していないのです。「教えない」のではなくて、「学びを育てる」のです。これは、我が校の根底方針です。塾へ行くのは、難関校?へ受験したい家庭の方針で、学校のせいではありません。難関校への受験準備は、学校の学習ではありません。また、親が学習を手伝えるのは、本当は幸せなのです。普通の学校は、親が手伝うと叱られます。
今週の予定 下校
21 月 <休み>
22 火 弁当 14:40
23 水 14:40
24 木 4時間学習 13:30
25 金 <休み>
26 土 <休み>
27 日 <休み>
28 月