男の子の理解 平成13年12月17日(月)

 

 3年星組では、グループ面接をしました。男の子5人とその母、女の子5人とその母というような、男女別の親子グループ面接をしました。この時、女の子の母たちの時は、比較的楽しく話し合いが進むのですが、男の子の母たちの時は、真剣に子育てについて悩んでいることが感じられました。105号にも書いたのですが、今一度考えてみたいと思います。

 「私には、この子が理解できない」「なんで、こんなへんな行動をとるのでしょうか」「最近、学校へ見に来ないでと言われて、ショックを受けた」「私がいくら言っても行動しないのに、自分のこだわりにだけはいくらでも時間をかける」等など。これらは、「女」のお母さんが、成長期の男の子の行動が理解できないようになってきているのだと思いました。男の子達が、マニア的とも思われるこだわりを示し出し、母が、「なんで、そんなしょうむない(大阪弁?)ことに、そこまでこだわるの」と、嘆いている状態なのかもしれません。多くのお父さんたちがグループ面談に来ていたら、「そうそう、僕達も小さい頃、よく母親にしかられながらも、野原の奥に基地を作ったり、物を隠し集めたりしたものだ」「魚捕りで、危ないこともいろいろした」「友達ともよくけんかをしたり、殴り合いもしたことがある」という話になると思います。これらは、成長過程の大切な体験なのです。

 原体験が、その人の人生を方向づけるとも思われます。私も思い出すと、水を抜いた池で、泥だらけになって魚をとったこと、死んだ豚やイヌの骨を大和川の川原で探していたこと、解剖用のカエルを採集するために、一日中いくつもの池を探し回ったこと、警備員にしかられながらもつぶれた工場跡にもぐりこんでローラースケートをしていたこと等、いくつも思い出されます。また、小学生の時、迷路作りがはやったことがあって、紙テープ一本分を、何日もかけて作ったことも覚えています。これは、作ったけれど、あまりに長いのでだれも遊んでくれなかったというものでした。

 男の子は、どのように育てるとよいのでしょうか。母達は悩んでいますが、すべて理解しようとしないで、上手にほっておくことが大切です。また、時間管理、身の回りの管理がへたなので、うまくサポートしてあげることも必要です。なんか、自分のことを書いていますね。

 

■しんどい体験

 歩走練習の納会がありました。約7kmの長い距離を、子ども達は走りきりました。毎日の練習も、少しずつ距離を伸ばし、しんどいことに自分から挑戦する子どもが増えてきました。タイムを競いながら、より速く走るように頑張りました。

 「しんどい体験をすると、少しだけその力が伸びる。しんどい体験をしないと、伸びることが出来ない。」当たり前のことなのですが、この当たりの理解がまだまだ弱いようです。しんどい体験、こだわりの体験が、その子を育てる学びにつながります。「かわいそう」となると、しんどいことから逃げる子どもになってしまいます。一度逃げる習慣がつくと、何事にも努力ができなくなります。日記、発表、ノート記録、自学、すべてしんどい体験です。

■冬休み

 忙しい時期ですが、子どもと一緒に、あちらこちらへ積極的に出かけて体験学習をしてください。

 

  今週の予定       下校   

17  月 おんまつり    10:00

18  火                   14:40

19 水                             14:40

20 木 終業式       10:40

21 金 <冬休み>

1月>

 7  日                                11:50

 8 月 始業式      10:40

 9  火          14:40