考えることの習慣 平成13年10月29日(月)

 

 「高等学校で、物理をとった生徒の割合が、過去30年の間に、9割強から2割弱にまで下がった」ということを聞いて、本当に日本の先行きに危機感を感じます。また、私の得意な地学は、壊滅状態だろうと思います。地震、火山の国であるのに、どうなっていくのか、災害が起こるとデマにふりまわされるのだろうなあと不安にかられます。

 物理の本をどう読むのかということについても、私たちは、「論理は自分で再構成してみる、数式は計算して確かめる。どちらも、行間を納得のゆくまで自分で埋めながら読む」というのが、当たり前だったように思いますが、最近の物理は、暗記物になってしまっているということです。日本には、物理がいらなくなってきているのでしょうか。入試の一分野になってしまっていいのでしょうか。原子力事故が起こると、マスコミレベルでは、おおよその行政の対応は紹介するのですが、それ以上の科学的な分析は外国の週刊誌の方が詳しく、それを訳して日本人が知る状況になってきています。また、科学に限らず、政治、経済、政党内部のことについても、外国誌の方が詳しい場合があり、それを翻訳する商売も成り立って来ているようです。高校における教育が、入試のための教育に成り下がっていて、本来の高等学校の目的である、日本人の高等知識、学問の習得の場になっていないのではないか心配です。

 私の大学の時のゼミは、毎週土曜日、4~5人で、午後1時頃から7時ごろまで続けられました。岩石学の古典や海外の論文を、一行ずつ論理を追いかけ、数式、化学変化を確認しながら読み進めました。厳密に化学変化を捉えるために、行間の曖昧さ、論理の飛躍、説明の省略をきちんと埋めながら読み進めることを学びました。数行読むのに、数時間かかることも度々有り、あらゆる辞書、本を参考にしながら読んでいきました。物事を考えるということを、このゼミの2年間で学ばせてもらえたと感謝しています。

 このように、厳密に学問を追究すること、これは、小学校でも同じです。一つの文章、一つの問題に対して、行間を埋め、論理の飛躍やねじれを正していくような、考える学習を目指さないといけないのです。学習時間は、考える時間です。3年生、「やるき、元気、活発」の時期から、「考えることの大切さ」を子どもに伝える時期に入ってきています。

 

■写生会

集合 近鉄奈良駅前 8時30分

行き先 「浮見堂」

解散 近鉄奈良駅  2時30分

持ち物  絵の具、油性のマジック、雑巾、水入れ、ビニルシート、弁当、水筒、お手拭、ハンカチ、ティッシュ、ビニル袋(パレットを洗わないで持って帰る) 気温の低い場合は防寒着

■お弁当・給食

今週は、変則になります。

・火曜日は、給食

・水曜日は、写生会でお弁当。

・水曜日雨の場合、お弁当で 授業。

・水曜日雨の場合、

 木曜日写生会で、お弁当。

・水曜日、写生会が出来た場 合、木曜日は給食。

・金曜日、お弁当。

■絵の具の整備

 絵の具の買い足し、筆(2~3本)、パレットの洗浄、筆をふく雑巾などの準備をしておくこと。

 

  今週の予定       下校   

29  月            2:40

30  火          2:40

31 水 写生会      2:40

 1 木          2:40

 2 金 弁当、集会    3:00

 3  土 <休み>

 4 日 <休み>

 5  月             2:40