出会いを学習に高める 平成13年10月23日(火)

 

 西舞鶴の青井小学校へ、校内研究会の指導に行っています。全校でも40人に満たない、海沿いの小さな学校で、全職員も10名ほどです。1、2年生と3,4年生は複式学級になっていて、今後児童数が減ると、近隣の学校と合併になる可能性を持っています。そのような小さな学校ですが、私達の学級程の児童数に、プール、体育館、給食、理科室、コンピュータルーム、音楽室が整備されていて、設備はとても恵まれ、また、有効に活用されています。こんな小さな学校なのに、遠い奈良から指導者を呼んで、熱心に学習研究をしています。学習は、効率ではなく、先生の熱意だと感じます。

 この青井小学校では、私達の学年の方法に従って、朝の会を始めました。各学級でしますと人数が少ないので、週に2回、全校朝の会を20分間、体育館で開いています。司会1人、発表2人、まとめ1人を全員が持ちまわりで決めて、1年生から6年生が発表を聞き合い、意見を交流します。勿論、最後は先生のお話です。昨日は、1年生は「イヌタデとミゾソバ」を、5年生は「カエルの体の仕組み」の発表をしていました。おたずねは、低学年も高学年も関係無く活発に言い合っています。このような学習は、あまり学年格差がないことが分かりました。それよりも、発表の取り組みの深さ、新鮮さ、子どもらしい視点が大きく関係しているようです。全校朝の会という、とても素晴らしい学習に出会い、これからの私たちの学年の取り組みの広がりも見えてきました。

 これまで、朝の会、自由研究発表は、研究会などで見学に来られた先生方は、「いいですね。やってみたいと思います。」とみんな言われますが、実際にやり続けることができている学級は、とても少ないのです。なぜなら、子どもの声を聞き、子どもの興味を引き出しながら育てる学習はとても難しいのです。

 子ども達は、自分の身の回りで起こった事や、気づいたことを吸収しながら成長しています。その生きていく時に吸収していることを学習に高めていくと、真の学習、時を得た、興味に添った学習になり、深まりを見せます。取り組みも子ども自身が続けられるのです。これからも、「出会いを学習に高める」朝の会、自由研究を深めていきましょう。

 

■日記は漢字を使う

 日記帳は、出来るだけ漢字を使うことをお勧めします。漢字で物事を捉えていくことは、認識を高め、学問に近づく方法です。「しょうとくたいし」ではなく、やはり「聖徳太子」と捉えた時、そこから学習が広がります。子ども達の書く日記は、語彙が限られています。何度も同じような言葉を使いますので、習っていなくてもよく使う言葉から漢字を使うようにすると、直ぐに覚えられるのです。まさか、「運動会」「写生会」など、行事の名称を平仮名で書いている子どもはいないですね。その時々に語彙を増やし、漢字で覚えていく、これが、大切なのです。私たちは、日記、朝の会、自由研究発表を、この学校の、一番大切で、底辺を作る学習だと感じています。生活を捉え、文化や学問に高めていく窓口なのです。

■低学年集会

 いよいよ、星組が低学年集会のお世話を始めます。前期の月組の動きを思い出しながら頑張ります。

 

  今週の予定       下校   

22  月 <休み>

23  火 弁当        2:40

24 水          2:40

25 木          2:40

26 金 弁当、集会    3:00

27  土 <休み>

28 日 <休み>

29  月             2:40