目覚める瞬間 平成13年10月15日(月)
教育実習の学生達、学校見学に来られる先生方、研究で毎週ビデオを撮りに来られる大学の先生方などと、子ども達のことや教育について話をする機会が多くあります。昼食を食べながら、また放課後の1時間ほど、実際の今日の子ども達の姿を思い浮かべながら、我が校の教育を語り合います。我が校はいつも公開学習状態なので、かなり疲れますが、教育は、常に多くの人に見てもらいながら、検討をしていくことが大切だと感じます。
先週は、運動会のダンスを見ながら、見学に来られた先生と話をしました。我が校のダンスは、先生が大きな声を出して怒鳴りながら、教え込むものではありません。音楽を子ども自身が聞き取り、感じ、個人の動きとして表現していくものです。よくよく考えると、すごいことをしています。運動会のダンスを子どもが作って発表しているのは、中学、高校の女子のダンスレベルでは聞きますが、それを、この低学年の子ども達がしているのです。日本中を探しても、子どもが自分でダンス表現をしている運動会は無いかもしれません。ダンスのM先生は、友達と合わさない、いいところを影響し合う、毎日の練習で日々変化して成長していく、自分の世界を作っていく、などの指示をします。先生のプライドで運動会に臨むのではなく、子どもの真の心の状態を表現させているのです。自分の形を、自分の中から創り上げる機会を与えているのです。中には、何もしないで砂をいじっている子どももいます。しかし、絶対に教師が教え込めないような素晴らしい、その子自身の動きを作り上げている子どもも多く育ってきています。きっちり並べて、叱りながら手を上げ下げするマスゲームの中で育てるのではなく、その子自身を育てる教育なのです。その子自身の姿が、そこにあるのです。
ダンスは、形として見えるのですが、他の教科の教育もこのような育ちをしているのです。自分の教育に、自分が目覚め、自ら動き出したときにその子の育ちが始まるのです。「学習をなめてはいけない。」と子ども達に語り掛けているのが、今の3年生です。いつ、自分の教育に目覚めるのか。その時、子どもは急に変わります。日記帳が急によくなる、手を急に挙げ出す、自由研究を自分から進め始める、文字が急にきれいになるなど、ある日突然なのです。エネルギーが溜まって臨界状態になって、急に変わるのです。エネルギーは、日々の積み上げです。
■太陽黒点
太陽の黒点を望遠鏡で見ました。今は、黒点が多い時期で、オーロラがよく見られます。黒点は、11年周期で、数が増えたり減ったりしています。黒点発生時には、活発に地球へ太陽風を送って、その粒子が大気上空でオーロラとして発光します。毎日、黒点を観測していると、黒点が動いているのが分かります。太陽が自転しているからです。子どもの観測でも、黒点の動きの観測は可能ですが、絶対に、望遠鏡で太陽を直接見ることがないようにしてください。必ず、親がつくことをお勧めします。黒点の観測は、像を白い紙に投影して見るようにします。太陽の観測の次は、月の観測になります。月は、方位と高度で位置の測定をしますので、観測の慣れが必要です。空間認識力をつけたいです。
■運動会
運動会当日雨の場合は、日曜日は午前中学習になります。火曜日に延期されます。
今週の予定 下校
15 月 2:40
16 火 弁当 2:40
17 水 教育実習終了 2:40
18 木 運動会総練習 2:40
19 金 弁当・育友会 1:20
20 土 運動会準備 11:00
21 日 運動会
22 月 <休み>
23 火 運動会予備日 2:40