社会的に育つ年頃 平成13年10月1日(月)
最近、男の子の行動で悩まれている方がおられるみたいです。これまでにも、何度か、自立について書いてきているのですが、今一度、特に男の子の成長について考えます。
一言でいうと、「男らしく成長してきている」ということです。このように書いてしまうと、これは、男女平等に反する差別意識に裏づけされた発言だと言われかねません。しかし、本当に、男の子が、男の子の世界で物事を考え始めたのだということです。今までは、母の子どもで、母子の関係でしかなかったのですが、いろいろな社会的な立場が生まれてきて、社会の関係の中で物事を捉えるようになってきているのです。「母・子」関係が「母・男」関係になっているのに、母がつなぎとめようとしている所に問題があるのです。
② 親の所有物でなくなってきていること(ましてや、若い恋人ではないこと)、
②自分の将来を見通して、自分の社会的な活動を主張し始めたこと、
③男の子は群れの中で生きているので、そこでは、母的な感覚は通用しないこと、
④学校での行動・発言も、これまでの、家庭を引きずったものから、社会を作る一員としての行動・発言になってきていること、
などの、変化が現れてきています。また、これまでべったりと母にくっついていた男の子でも、母以外の女性を好きになる年頃で、母が疎ましくなり始めているのです。これは、正常な成長です。これまでの母子関係を終了し、次の親子関係に入っていく時期になってきているのです。原始時代では、男組に入り、狩に出かける年頃で、中世では、畑仕事や手仕事を覚え始める年頃でもあるのです。「○○ちゃん」を、「○○さん」に変える時かもしれません。
それでは、どのような親子関係がいいのでしょうか。一言では言い表せないのですが、おそらく、「人格を持った一人の人間として扱う」「人格は、責任に裏づけられていることを学ばせる」「親の生き方が見え始めているので、親が見本となる行動をする」「いい話し合いができる環境、関係を築く」などが、考えられるでしょう。あと2年もすると、しかる・しかられる関係では、やっていけないのは明らかです。しかる・甘やかすの関係はさらに良くありません。互いの信頼の上に、人と人としての付き合いを始めるときなのではないでしょうか。
■いつも本を持ち歩いて いますか?
読書の季節です。本をいつも持ち歩いて、電車、バスなどの中で読んでいますか。バックの中に入れて、いつも持ち歩くと読書は進みます。学校でも、給食の配膳までの待ち時間、給食後の時間、保健行事の待ち時間など、隙間の時間に本を読んでいる人がいます。そのような人は、落ち着いていて、学習に集中できています。しかし、先生の指導の隙間をねらっては、大声で暴れ回っていたり、友達同士じゃれ回ってばかりしていたりする人は、いい学習が出来ていません。計画的に読書をしていかないと、殆ど本を読むことが出来ません。そのような人も多いのではないでしょうか。一日、50~100ページほど読んでいくと、読書が楽しくなってきますよ。
■教育実習
後期の教育実習が始まります。水曜日から2週間、6月に来られた学生が再び実習にきます。
今週の予定 下校
1 月 2:40
2 火 弁当 2:40
3 水 教育実習開始 2:40
4 木 2:40
5 金 弁当 3:00
6 土 <休み>
7 日 <休み>
8 月 <休み>
9 火 2:40