知識をつける 平成13年9月10日(月)

 

 「知識を教えるより、学び方を教える」「これからの学習は、自ら考える力、生き方を学ばせる」「子どもの主体性、自主性を育てる」などと、耳ざわりがよい言葉が並んでいるのが、今日の教育事情です。文部科学省を筆頭に、学校の教師達もそのように流れてきて、各地の教育研究会などでは、子どもの生きる力、学ぶ力をいかにつけるかが話題の中心です。しかし、そんな議論の裏で、子どもは「学校へ行くのがいや」「やる気がない」「勉強がおもしろくない」と言い、勝手気ままな行動がはびこっています。テレビを見ると小中学生の女の子達が踊り浮かれて歌い、町では、おへそを出して歩き、パンツを見せて地面に座っています。日本は本当にどうなっていくのでしょうか。

 一方、日々出版されている教育以外の新書、文庫本を読んでいると、「いい加減な生き方、選択が是認されていて、そこから教育の崩壊が始まっている。(橋本治)」「知識は詰め込まねばならない。本当に、人間は知識がなくても創造的になれるのか。(東谷暁)」などと、現実に即した教育論議の記述が目に付きました。地に足がついた本当の学びをし、駄目なことは駄目だと言い切れる社会規範を持っていないと、日本はどんどんだめになっていくと世の中を分析しています。

 夏休みの研究で、手作り蓄音機を作ってきた子どもがいましたので、エジソンの本(浜田和幸)を読み直しました。エジソンは、小学校の低学年の時からひたすら図書館で本を読み、15才で町の図書館の子ども向けの本は全て読んだそうです。また、百科事典を読み、その内容を記憶していたとも言われています。大人になっても、毎日の発明研究の合間に、毎日3冊ずつ読んでいました。さらに、後世に残した記録は500万枚にも及ぶということです。

 世界に名を残した天才達、全て記憶の達人で、なおかつ、想像力に優れた人です。記憶する学習、知識を学ぶ学習は大切です。これは、「想像力、自ら考える学習、生き方を学ぶ学習」などの基礎であり、当然やるべきことなのです。学校での「書く、読む、話す、計算」これを地道にやらないで、学力をつけるなんて出来るわけがないのです。みなさんも、しっかり日記を書いて、たくさん本を読んで、毎日発表し、練習ドリルをする事が大切です。

 

■読書

 家でコーヒーを飲みながらゆっくりと読書をするのは、とても幸せな時間です。しかし、日頃は忙しく、また、寝不足が続くと、家で読書をしていると寝てしまいます。そこで、読書は、電車の中、駅のホームでします。学校の行き帰りで、約100ページは読めますので、新書なら二日で一冊のペースで読めます。学校の帰りに、丸善や淳久堂などの大きな本屋によって数冊買い込み、喫茶店で最初の一冊目を読むのは、とても嬉しい一時です。調べ物、調べ書きをするときは、図書館を使います。自分だけのカードでは足りないので、家族のカードまで借ります。リビングに20~30冊広げて文章を書きます。この学年便りのためにも、毎週、数冊本を買っています。お金がかかっています。

■国語辞典

 学校で国語辞典をひく習慣をつけましょう。発表や学習の時間、ちょっと分からない言葉や漢字を調べます。準備していますか。

 

  今週の予定       下校   

10  月 延期の水泳納会  2:40

11 火 弁当       2:40

12 水          2:40

13 木               2:40

14 金 弁当       3:00

15 土 <休み>

16 日 <休み>

17  月                     2:40