理科の研究授業 平成13年6月 4日(月)
先週の土曜日、月組がS先生の理科の研究授業に取り組みました。奈良県下各地から、理科の先生方が来られて、授業を見てもらいました。月組の子ども達は、たぬき先生を離れても、立派な学習の姿を見せていました。一人の子が自分の気付いた事を発表し、それに対してみんなから自分でおたずねを受けつけ、答えるという、堂々とした所に感心させられました。また、的確なおたずねが、次々につながって学習が成立していく姿も、すごいなと思われました。自由研究の発表、朝の発表の取り組みが生きてきていると感じられました。
一年生の時より始めてきました自由研究の発表ですが、最初は、全面的に母や父のお手伝いによって子ども達は活躍させてもらっていました。最近では、その体験が子どもの学習力として身に付いてきて、いろいろな学習場面での堂々としたやりとりとして育ってきているように感じられます。たまには先生の発表も入れたいのですが、子どもの発表の素晴らしさに圧倒されて、先生が話す時間が無いほどです。そして、ついつい子どもの発表に感心して、子どもの発表に時間をかけてしまい、次の追究の方向性を整理するだけになってしまいます。これは、自由研究発表の時間でも、いろいろな学習場面でも同じことです。子ども達は、学習時間を十分に使って、自分自身が成長しているのです。奈良の学習法の原点が出来つつあります。
今回、S先生は、イモリとヤモリの授業をされました。午後からの研究協議会では、学習指導要領から離れた学習なのでどういう位置づけなのか問題だ、いや、教科書に載っていない新鮮な教材を与えることは思考力を育てるのに大事なことだ、とかの話し合いが持たれました。そして、S先生の取り組みの良さにも増して、子どもの育ちの素晴らしさに、来られた先生方全員、とても驚いておられました。中でも、東京から指導に来られた先生は、日本各地で素晴らしい理科の研究学校をたくさん見られている方で、「これだけの書く、話す力を子どもに付けている学校は、それほど多くない。」という感想を述べられていました。「たぶん、かなりの訓練とも言える取り組みがなされているんだろうと思われる。」とも述べられ、背景にある取り組みを見抜かれていました。しかし、私たちの学校では「訓練」という言葉では表現できない、奈良の学習法がそこにあるのです。
●ガラス張りの学校
いつでもどこでも見てもらえる状態の学校は、とても素晴らしいと思っています。一般的に学校は、なかなか教室公開をしないのですが、いつでも学習場面、生活場面を見てもらっています。また、教室の外にいっぱい素晴らしい学習場があるので、子ども達を教室内だけに押し込めておかないで、できるだけ野外で学習するようにも心がけています。私達は、開かれた学校で、開かれた学習をめざしていますが、そのことを維持して行くには、予想以上のエネルギーが必要です。ガラス張りの学校は、見えすぎて困るし、いつ壊れるか分からないガラスの弱さも持っています。あえてそのことに挑戦している学校ですので、皆さんのご協力お願いします。
今週の予定 下校
4 月 学級育友会 2:40
5 火 弁当 2:40
6 水 2:40
7 木 2:40
8 金 集会 弁当 3:00
9 土 <休み>
10 日 <休み>
11 月 2:40