優しく突き放す 平成13年5月14日(月)
「考える」について考えてみましょう。算数は、技能としての計算能力も大切ですが、数学的な思考力を高め、論理的に物事を考える生き方を身に付けることが重要です。計算が早く正確に出来ると、つい安心してしまうのですが、それは、算数の技能を身につけただけなのです。理科も一緒です。いろいろな知識を身につけ、物知りは大切ですが、そこから一歩踏み込んだ、科学的な思考力を身につけさせることを、私たちは教育のねらいとしています。
では、考える力を高めるのには、どうしたらいいのでしょうか。それは、算数を論理的に考えようとする習慣、自然の出来事を科学的に解明しようとする習慣が大切です。しかし、最近の私たちは、安易にインターネットで調べたり、人に電話でたずねたりして、自分で考えないで分かった気になることが多いのではないでしょうか。誰かに聞いて、直ぐに答えや解決方法を求める傾向が強いのです。自分の脳を使わないで情報を信じたり、他人の脳を使ったりしているのです。段階を追って、物事を関係付けていきながら解答を導き出すことや、いろいろな条件を整理して根気よく実験観察を続けることに時間をかけません。案外、昔は情報が少なかったので、自分で考える時間は多かったように思います。
子ども達は、自分の脳を使って、物事を考える習慣を身につけているのでしょうか。これまで子ども達は、親や先生の言うことを聞くという生活習慣を大切にしてきました。そのことは、成長段階としてはいいことです。しかし、これからは、いろいろな課題に対して、自分の脳を使って考えることに取り組む年齢に来ていると思います。また、日頃の生活も、親や先生の指示だけでなく、自分が判断して行動する場面も持たせることが大切になってきます。
「危ない17才」と最近言われていますが、この年齢は大人になる年齢です。過保護で17才まで自分で判断させることをさせてこないで、急に世間へほり出されます。その時、幼稚な思考や判断が、凶行に向かわせるのです。
考える習慣を、作りたいと思います。そのためには、適切な考える場や課題を与えること、親や教師が子どもの考えが育つ場を取り上げてしまわないことが大切です。「それは、自分で考えてごらん」と優しく突き放し、「うまく考えたね」と誉めていくことです。
●携帯電話
校舎内、教室内、集会発表中は、電源を切る、又は、マナーモードにして、かかってきても出ないということを希望します。廊下で電話をする人もいますが、授業には迷惑がかかります。学校は、授業を大切にする所です。
●集会発表・授業の出入
本学年は、集会発表や授業を見に来ることは、いつでもよいことにしています。来られた時は、椅子に座って、お行儀よく、おしゃべりをしないで、授業にパワーを送り続けてください。日直さんの「これで学習を終わります」までが学習です。途中で教室に入るのは仕方ないにしても、出るときは休憩時間にしてもらえると子ども達は学習に集中できます。イエローカード、レッドカードは出しませんが、心のマナーモードでお願いします。
●理科
教室のお世話だけでも大変なのに、アオムシまでお世話をおかけしています。有り難うございます。
今週の予定 下校
14 月 2:40
15 火 弁当 2:40
16 水 2:40
17 木 2:40
18 金 集会 弁当 3:00
19 土
20 日 <休み>
21 月 2:40