考えを書く 平成13年4月23日(月)

 

 1.2年生では、日記をはじめ、学習ノート、観察ノートなどは、事実を順序だてて、正確に書くことを目標としてきました。しかし、これからは、事実の記録だけでなく、自分の考えを書き足していくように指導したいと思います。では、考えを書くということは、いったい何をどのように書けばよいのでしょうか。

 一つは、「事実と事実の間の関係を自分なりにつなぐこと」です。二つの事実を比べて、その違いを詳しく書き、次に、なぜその違いがあるのかということを、自分なりに考えを書きます。例えば、タンポポとカラスノエンドウの観察をします。タンポポは葉を大きく広げていて、カラスノエンドウは他の植物に巻きつきながら成長していることが、観察からわかります。これらは、太陽の光が自分にだけ当たるように努力をしている形だと考えます。タンポポは横に、カラスノエンドウは上へ広がることによって、光取り競争を他の植物に負けないようにしていると考えます。さらに延長して考えると、タンポポは冬の間から葉を広げています。カラスノエンドウは、早く伸びていけるように細くて蔓状の茎をしています。葉の形も、種の飛ばし方も違います。光という一つの視点から、多くの現象がつながってきます。

 もう一つは、「これからのことについての見通しを持つ」ということです。これまでのことを詳しく見つめることによって、これからの変化について、自分なりに考えを持つことを、見通しを持つといいます。見通しを持つには、現在の様子を、変化の中で捉えることから始まります。現在までの変化がしっかり分かると、これからのことに対して、予測を立てたり、仮説を持ったりすることができるのです。先が見通せると、問題意識を持った活動がなされます。

 以上のように書くと、科学の難しい論文を書くように思われますが、実は、ファラディーやファーブルも、子ども達が毎日書いている、日記風の観察記録をたくさん残しています。学術論文的な書き方でなく、やった事実をしっかり書いて、それに対して、自分の考えや、解釈を日記として書いていました。観察日記が、「ファーブル昆虫記」「ファーブル植物記」を生み出したのです。ダーウィンも、世界一周の観察の旅で、「ビーグル号航海記」を日記として書き、そこから、あの有名な「種の起源」として進化論を著しました。日記に、自分の考えを書こう。

 

●連絡

▼算数でコンパスを使います。円を書く所は、鉛筆の芯だけの物でなく、鉛筆を挟み込むような物がいいです。ご準備ください。

▼忘れ物が増えています。体操服忘れを始め、提出物などを、毎回、数人忘れます。子どもの自覚の問題ですが、まだ、チェックの必要な子どもは、カバーしてください。

▼3年生です。そろそろ、丁寧な行動、礼儀正しい行動をさせたいと思います。「おはようございます」「ありがとうございました」「遅れてすいません」「はい、わかりました」などなど、正しく話せる人が少ないのです。また、相手の気持ちにたって、心を思いやることが出来ません。自分本位で、キレる子どもに近づいています。「気を使う」ということが理解できる人に育てたいものです。

 

  今週の予定       下校  

23 月 育友会                 2:30

24 火 春日山原始林遠足

25 水                            2:40

26 木  耳鼻科検診      2:40

27 金  視力検査 弁当     2:40

28 土 春の運動会    12:30

29 日 <休み>

   296日(休み)

 7 月                     2:40

●長期休み

 一週間お休みになります。いいお休みになりますように。