新しい学習 平成13年4月9日(月)

 

 新しい学年が始まりました。そのままの学級で、担任も変わらず進級しましたが、新しい事はたくさん始まります。低学年集会の司会進行は、3年生の役目です。これは、とても大きな仕事です。司会は勿論、椅子の準備、入退場の演奏、1、2年生の誘導、前後の学級指導など、全て3年生が進めます。低学年の最高学年として、行動することになります。それぞれ全員が役目を持ち、それぞれの場所で行動していく力を付けるのです。前期は月組、後期は星組が担当します。

 教科学習では、理科が始まります。星組はきつねTが教えますが、月組は専科のS先生が学習を進めます。そこで、月組のたぬきHは、星組の算数の1時間を教えてくれることになりました。教科書算数はきつねTがしますが、生活の中の算数を週1時間教えてくれます。理科の一学期は、栽培や飼育があります。楽しみです。

 3年生の算数は、わり算、小数、分数が出てきます。コンパスの活用もあります。国語の新出漢字も200文字にも及びます。いつまでも低学年と思っていたら、ずいぶん難しい学習に入っています。ちょっと本気で勉強をしないと、学び残りが出てきては大変です。

 さて、来年から始まる新指導要領では、内容が3割減って子ども達の学力が落ちると、大学の先生や新聞の紙面で問題になっています。教科書を作っている私たちから考えると、内容削減はそれほど大きな問題ではなく、案外、深く観察や思考ができる時代になったのではないかと感じられます。今、本当の問題点は、教師が本気で教育に熱中できない時代に来ていると言うことです。放課後の残し勉強をさせると塾に行けない、なぜうちの子だけを残すのか、宿題が多くて家族団らんが無くなった、ちょっと厳しく指導すると「先生の事を怖がっています」と親子一緒に拒否をする、などなど、教師はこれまでのように一生懸命に動きにくい状況になってきています。公立小学校の先生達は、たびたびの親からの怒鳴り込みに疲れて、何も行動できない教師が増えてきていると聞きます。昔はもっと頑張って勉強させていたのになと思うのですが、その「頑張れ」という言葉も言ってはいけないという人が出てきています。これから、教育はどうなっていくのでしょう。年々、難しさが増しているような気がします。

 

●新しい一歩

 新しいノートに向かうとき、今回のノートはきっちり書くぞという気持ちを持たせて、名前を書いたり、第1ページを書き始めたりしたいものです。3年生は、自分の学習に見通しが持てる子どもが増えてきます。これまでの2年間の体験の上に、自分でこれからの学習の第一歩を踏み出させたいものです。これからの長い学習生活の原型を作り上げていくのは、これからの中学年の2年間です。

●疑問点は調べる

 疑問点にはこだわって、辞書や百科事典やインターネットで調べる習慣をつけましょう。漢字も調べて、どんどん日記帳に使わせましょう。学校の学習で生まれた疑問も、そのままにしないで、調べて日記や自由研究にしていきましょう。調べる基本は、国語辞典です。常に、手元に置いておきたいものです。

 

  今週の予定      下校  

 9 月  始業式        10:30

10 火 入学式                 11:00

11 水 給食開始    2:40

12 木           2:40

13 金   弁当      2:40

14 土 <休み>

15 日 <休み>

16 月         2:40

●3年生の持ち物

 絵の具、お道具箱の中身を点検してから、持ってくるようにしてください。筆や絵の具のない人、のり、ハサミの点検をお忘れなく。