成長する子どもの姿 平成13年3月12日(月)

      

 2年生も、あと少しで終わりです。2年生が終わると、小学校生活の3分の1を過ごしたことになります。そこで今回は、現時点の子どもの成長について、考えてみたいと思います。

 小学校の学習生活を3つに分けて考えます。1、2年生は、学校(子ども社会)に慣れる、そして、聞く、話す、書く、読むが出来るようになる時だと思います。日本人が、日本の言葉を使って学習を進めていく基礎を学んでいるのです。方言を身につけるのと同じように、生活上の素敵な言葉、親子の対話、学習をしていくための幅の広い語彙など、言葉を通して生活文化を身につけている時だと思います。また、学習のリズムを身につけていることも、この時期の子どもにとって大切です。家での学習習慣、学習への考え方、娯楽と学習のバランスの取り方、親の勉強観など、すべて、この時期に伝達されていきます。これらの事は、遺伝子に組み込まれたものではなく、環境によって伝授されていく事だと思います。だから、今が肝心です。子どもは、すぐにそんなものと思ってしまう(学習してしまう)直感力を持っています。すてきな学習スタイル、活力のある生活リズムを、親が見本を見せることで、創り上げることが出来ているでしょうか。

 これから始まる3、4年生は、社会の関係や自然の関係を知っていく時期だと思います。子どもは視野をどんどん広げて、奈良の位置、日本の大きさ、世界の広がり、宇宙の仕組みなどを知ります。自分は全体の中のどこにいて、何をしていかなければならないかを、親の生き方から学んでいくのです。子どもは、社会での行動、ものの考え方、生活や自然に対する接し方、学び方を見ていきます。社会の中での、親や先生の存在の仕方を見ながら、自らの学びを作っていく時期なのです。これからは、親は子どもに、家庭でどんな社会人としての姿を見せているのかということが、大切になるのです。

 1、2年生の基本的な言葉生活の基礎が不十分な子どももいますが、今、個人が学ぶための手段を手に入れました。これからは、関係力を身につけるのです。親は、関わりすぎると子ども世界をつぶしますが、まだまだ、1、2年生の力が不十分な子どもも多いのです。これからも積極的な支えを必要とする子もありますので、しっかり我が子を見ていきましょう。

 

●親のご協力

 今年も一年間、保護者のご協力をいただき、子どもたちはいい環境で過ごすことができました。私たちの学校は、研究校です。全国の先生方に、夢のある子どもの姿を、本当の教育の在り方を、未来を作る子どもの力を、見てもらわなければなりません。そのためには、各学級が、本当にいい環境でいなければ、そのような姿を見てもらうことができません。そして、前にも書きましたが、見てもらう事は、結果として子どもを育てることにつながります。勿論、教師も、親も育つのです。快い緊張感が大切なのです。親に全て公開ができる学級、これは、本当にすごいことなのです。いつでも出入り自由な学級、親のボランティアのある学級は、子どもは最高に幸せです。これからも宜しくお願いします。最後に、「何でも平等。でも、私が目立ちたい。」この精神が子どもを駄目にします。「違って当たり前。どの子も認められたい。」です。違いの良さを認めていく教育を、していきたいです。

 

  今週の予定      下校  

12 月 個人面接①     10:50

13 火  個人面接②       10:50

14 水 個人面接③     10:50

15 木                                  2:00

16 金                               2:40

17 土 教室移動    11:50

18 日 <休み>

19 月 終業式       10:30

●教室移動

 5年生から移動していきますので、2年生は遅くなります。木、金に、準備をしていきたいです。