学びの哲学を育てる 平成13年2月13日(火)

 

 「人が学ぶということは、自分で技を身につけ、自分で鍛えることなのです。技は盗んで学ぶものです。」これは「仕事術」(森清著 岩波新書)という最近読んだ本に書いてありました。ここでは、職人の世界で人が育つということを深く捉えて考察をしています。「技を盗む」と言うことは、見習うということです。本当の技を身につけていくには、全生活を通して学び続けることです。人が働くということ、仕事というもの、仕事の仕方、学び方を、頭(かしら)の全生活の中で、哲学から見習っていくのです。職人が育つとは、技だけの伝達ではないことが分かります。

 「仕事の技」を、「生活の技」や「学習の技」に置き換えてみましょう。子ども達の家庭生活の仕方や、立ち居振る舞い、価値観については、実は、親を手本として盗んで学び育っているのです。子どもは、常に親の行動を見続け、生活の哲学を学んでいるのです。学校での学びも一緒です。ここでは、教師や他の子ども達から影響を受けて育っているのですが、単なる教科書の知識や技術だけではなく、教師の全生活を通して、学びの哲学、人生の哲学を身につけているのです。とても怖いことですが、親も教師も、子ども達の頭なのです。

 子ども達に学ばせるには、この哲学からの学びを視野に入れておくことが大切です。そのためには、単なる技術・知識を伝達するだけの教育ではなく、自ら行動を起こさせるような環境作りが大切です。仕事を学ばせるには、次のような順序があると書いてありました。私たちは、学習(例えば「劇作り」)や生活(例えば「日記の書き方」)に置き換えながら読んでみてはどうでしょうか。

 ①手順を教える。②手は貸さない。③壁を乗り越える努力を見守る。④困難さを実感し、パニックになるが、放棄する寸前で示唆を与える。⑤本人の発見と思わせるようにし向ける。⑥考えさせる。⑦記録させる。⑧全体を理解させる。⑨システム化させる。⑩教えさせてみる。⑪もう一つの方法を考えさせる。⑫他人に認めさせる方法を考えるように支援する。

 盗み取る力は、子どもの生きる力です。自分が行動をして、困難に遭ってはじめて学びの哲学が生まれます。「自分で盗み取る力を発揮させる」ような、環境の中で育てたいものです。また、そのとき、待つ辛さと、そばにいてあげる愛情で子育てをしていきたいと思います。

 

●スケートについて

■2月21日(水)9時10分集合

  近鉄生駒駅(北側広場)

   (改札を出て右の方)

■日程

・ケーブル生駒鳥居前 9:40

・スケート  (1012:30)

・ケーブル生駒山頂発 1:09

・解散 近鉄生駒駅 1:40ごろ

■解散後のお迎えを、お願いします。出来ない方はどなたかにお願いしておいてください。

■持ち物

 弁当・水筒・しきもの・手袋・ぬれにくい上着・着替え・生駒駅までの電車賃・毛糸の帽子・リュック・ハンカチ・ティッシュなど

■スケート靴のサイズ

 今はいている靴の0.5cmを足した大きさを言えるようにしてください。

■保護者の参加は自由

 10人のお手伝いは役員からお願いしました。自由参加の方は、お年玉くじ番号「01」「21」の年賀状で滑走料が無料になるとか?

■雨の時は中止。学校で学習します。6時10分に連絡し始めます。

 

  今週の予定          下校  

12 月 <休み>

13 火                   2:40

14 水                       2:40

15 木  学習研究集会準備        1:30

16 金 学習研究集会

17 土            11:50

18 日 <休み>

19 月                                   2:00

●16日研究会当日

2月は8時45分西門から登校  教室で学習 下校は10時

2星は10時45分正門から登校  ランチルームで学習 下校は12時