心の声を聞く教室作り 平成12年6月12日(月)

 

 研究会が今年も一つ終わりました。私たち教師は、たくさんの先生方をお迎えすることができたので、ほっと一息です。クラスの役員の方々には、ビデオや写真などを撮っていただくということで研究会会場に入っていただき、研究会の雰囲気を体験してもらいました。多くの先生方のビデオや写真が撮られる中で、子ども達は立派に、日頃の学習の姿を見せていることが分かっていただけたのではないでしょうか。多い時には、100人から200人近い方が狭い教室を取り巻きます。そんな中での学習でも、平常心で授業に取り組む子ども達は、本校ならではの育ちがあると思います。

 H校長の講演が、今回の研究全体会でありました。そこでは、私たちの1年生の時に出していた学年便り「まほろば」の中の文章から、「親がいつも出入りする素敵な教室」の話を取り上げてくださいました。親と教師が創る教室のことを、全国の先生方に自慢されながら、その大切さを語られました。簡単なようで、親が学校に出入りすることは、公立小中学校ではなかなか成立しない事なのです。教室に親を入れない理由として、まず教師がいやがる、そして親が面倒だと言い、子どもは恥ずかしいという構図なのです。実はとても難しい取り組みなのです。今の私たちの学年のように、親がいつも出入りしていると、日頃の子どもの声が聞けて、いじめや学級崩壊などは、ほとんど起こらないと思うのです。いじめや問題行動を起こす学級や家庭ほど、学校が悪い、教師が悪い、家庭が悪いと言い合うのです。私の知り合いの小学校では、授業参観後の懇談会に残る親は、2,3人、ひどいときには0人という時もあると聞きます。対立すること、無関心であることは簡単でも、親と教師が力を合わせるという作業は難しいことなのです。

 また、今回の研究会には、東京大学大学院教授の佐藤学先生の講演もありました。佐藤先生には、我が校の教育について、好意的なコメントを頂けたと思います。私たちは、さらに自信をもって推し進めていくことが出来ます。佐藤先生は、「聞き合うこと」の大切さを強調されていました。子どもの一言の言葉の中に、気持ちや人格までを聞き取る聴き方をすることが、子どもを育てる大切な事だと述べておられました。小さな声の子ども、はっきり話せない子どもの声を聞くことができる教師になっていきたいと思いました。

 

●いつも落ち着きがない

◎どうして我が子はガサガサするのだろう。そう育ててしまっているんです。子どもと静かに話をしていない、集中できる時間空間を持っていないのです。

◎いつまでも幼稚な子どもは、親が赤ちゃん扱いをしているからです。子どもの思いやりで、親のために赤ちゃんをしてくれているのです。

◎教室で「ちょっとここへおいで」と呼びつけます。家でたたかれていない子どもは、こちらが怒っていても近くまで来ます。「先生と手をつないで3分間」などという罰を与えます。案外喜んでくれます。

◎読書をする子は、賢くなる。当たり前のことですが、そのための時間を作っていないので賢くならないのです。

◎このように、「うちの子は何でこうなんでしょう。」ではなく、そう育ててしまったのだと思ってください。そこから、家庭教育は変わります。

 

<今週の予定>       下校

12 月           120

13 火           240

14 水 眼科検診      240  

15 木           200

16 金           300

17 土           1150

18 日 <休み>

19 月           120