子どもがだめになる 平成12年5月2日(火)

 

 先日、電車の中で、幼稚園の男の子が二人、遊び半分で殴り合いをしていました。顔や腹を握り拳でたたき合っているのには驚かされました。学校でも、このようなことがあります。けり合い、たたき合いでも、最近の過保護な子ども達が本当にそこまでするのか、というぐらいのけんかをします。おそらく、コンピュータゲームの世界が、そのまま現実世界に現れているのです。なぜ、あんなひどいゲームを子どもに買い与えるのでしょうか。

 親と話をします。母親が我が子に対して、「しばきたおす」「どつきまわす」という言葉を使います。冗談半分で使っているのですが、実は叱っているとき本当に使っているのです。もしかしたら情緒不安定は、子どもではなく、親の情緒不安定に原因があるのではないかと思われます。親の、過保護の反動としての、叱るときのすごさが、子どもによくない影響を与えているのでしょうか。

 最近、「きれる」という言葉をよく聞きます。ぎりぎりまで我慢をするが、一度怒り出すと限度が分からない状況です。これなども、甘やかしの反動かもしれません。何でもしてくれる母や父、子どもの要求を聞きすぎる環境が、「きれる」子どもを作るのでしょうか。

 また、先日も、バスジャックという凶悪な事件が起こりました。学力優秀と言われる青年が起こした事件が続きます。青年の犯罪が起こるたびに、教育や子育てが問われます。関係の学校の教師は、「なんであの子が」「学力が優秀で、まさか、そんな行動をとるとは」「いつも明るく、挨拶もきちんとしている子でした。信じられない。」という発言をします。本当にそう思っているのかは分かりませんが、悪く言う場合は少ないようです。一方、犯罪を起こした青年の親は、自分の命をかけて、事件を解決しません。おそらく、過保護に育てて、手に負えなくなった結末かもしれません。

 母親の関わりすぎで、子どもがだめになる。特に男の子が、男として育たなくなってきているのではないかと感じられます。古来より人間は、むれの中で、押さえ押さえられて、助け助けられて、社会を作って来ました。異年齢の社会があり、年齢的に平等でない中で、思いやりの気持ちを互いに育ててきたのです。群れる傾向の強い人間は、社会をうまく作るシステムを自然と作り上げてきたのです。

 自分より弱者に思いやりの気持ちを持てない社会、過保護の中での子育てが、問われます。

 

●イチゴ遠足

 イチゴ畑に出かけることにします。イチゴを栽培されて出荷されている農家の方の好意により、今年度の畑を整理する前に、無料で残りのイチゴを取らせていただけることになりました。2年生の5月の遠足です。

行く日 5月20日(土)

集合  近鉄奈良駅

時刻  後日お知らせします。

条件  食べ放題

●朝のあいさつをしよう

 朝、先生方に会っても、あいさつを自分から出来ない2年生がたくさんいます。「おはようございます」とあいさつの出来る人は、学校中の先生に、かわいがってもらえます。

 朝、家を出る前に、「先生や近所の人に、大きな声で、自分から、朝のあいさつをするのですよ。」と、毎日、言い続けてください。

●2年星組が低学年集会のトップで発表します。簡単な劇をします。台は「奈良公園星組さんぽ」です。大きな大仏の絵を描いています。

 

<今週の予定>      下校

8 月          200

9 火          240

10 水          240

11 木 歯科検診     200        

12 金 集会(2星)   300 

13 土 <休み>       

14 日 <休み>

15 月              200