学習は自分の発見 平成12年 1月24日(月)

 

 子どもが進める学習は、わが校の学習の基本です。なぜ私たちは、子どもたちに司会をさせたり、話し合いをさせたりするのでしょうか。

 たとえば、劇の練習のとき、子どもの司会で始めます。「今から劇の練習をはじめます。今日の目標は、どんなことにしたらいいですか。」この一言が大事なのです。やらされるから、自ら始めるへの、学びの主体者の確認なのです。5分間ぐらい、自分達なりの話し合いの後、「次は先生のお話です。」となります。この時、教師は子どもから出た言葉を引用して少し誉めて、学びの方向を確認します。そして、劇の練習の後も、「今日の練習で、何か言いたい事はありませんか。」と、子どもの司会で進めます。目標がどうであったか、また、友達のよいところの発見などを話し合います。ここでも「最後に先生からお話をしてもらいましょう。」となって、子どもの言葉で輝くところを、また少しだけ誉めるのです。このように、劇の練習は、自分自身の発見であり、友達のよさの発見の場なのです。劇をよくしていくことも大切なのですが、それ以上に、劇を創ることを通して、自分を創っていくことが大切なのです。教育とはそういうものなのです。自分達で取り組めば、自分達のために学習が進められ、自分達の成長に責任が出てくるのです。

 毎日の朝の会も、国語や算数の学習も一緒です。冬休み自由研究の発表も、子どもたちは何気なく聞いているようですが、内容理解以上に、友達理解から学んでいるのです。学習はすべて、自分の発見のためにあると言っても過言ではないのです。

 梅原猛さん(哲学者)の書かれた「空海の思想について」を読みました。「『無限の宝というものは、何よりも、お前自身の中にある。汝自身の中にある。世界の無限の宝を開拓せよ。』そういう世界肯定の思想が密教の思想にあると私は思う。」と書かれていました。空海の言葉からの引用は私には難しくて理解できませんが、梅原さんの解説には、このように説かれていました。

 教師が教え込む学習では、うまくいけば行くほど教師ばかり光ります。素晴らしい公開授業をして、教師が輝いてもしかたありません。日記も、いろいろな活動も、子ども自身の発見のために、日々積み上げていきたいものです。

 

<れんらく>

① 2月18日(金)

 今年は特別なのですが、2月18日にも、研究大会を持つことになりました。「全国の総合的な学習の先進研究校による実践交流会」です。全国の18の研究推進学校から、発表者をお迎えして大会を持ちます。発表を聞くために多くの先生方が、研究大会に参加されます。我々も、公開学習を持ちます。

② 造形

<月組 こま作り>

 持ち物は、色マジック、セロテープ、セメンダイン

<星組 ペットのおうち>

 持ち物は、30cmぐらいの大きな紙箱1個、いろいろな大きさの小さな紙箱いっぱい、ボンド、のり、はさみ、ホッチキス

 

<今週の予定>    下校

24 月        2:00

25  火        2:00

26 水         2:40

27 木         2:00

28 金 低学年集会   3:00

29 土               11:50

30 日 <休み>

31 月         2:00