子どもも親も先生も幸せになれるような学級 平成12年 1月18日(火)
子どもたちは、最近、いろんな状況の中での、友だちや自分の行動が見え始めてきました。見えながらも、わがままや勝手な行動を取ります。「それが子どもなんです」と言ってあげたいのですが、そろそろ、社会的な状況の中で、自分の行動を考えてほしいと思っています。
先日、ダンスの先生がアメリカに行かれて、代わりのA先生にダンスを見てもらった時、叱られないなと感じた子どもたちは、わがままな行動をしたようです。ダンスの後でそのことが問題となり、「自分は幸せな行動をしたのかもしれませんが、他の友だちは幸せだったか、見ていた親は幸せだったか、A先生は幸せだったか」について考えました。頭ごなしにしかるのではなく、自分の行動を振り返らせたのです。これは、通学の時のわがままも一緒で、親や担任が恥をかくからではなく、子ども自身の気付きのための場面にしたいと思いました。学級は、みんなが幸せになれるところでありたい。それが、今年の私たち1年生の目標です。子どもたちだけが幸せであるのではなく、教室の後ろで見てくれている親も「今日教室に来てよかったな」、一日の仕事を終えた私たち教師も「今日子どもたちと学習して楽しかったな」と、幸せに思える教室にしたいのです。
「人生の目的」(五木寛之著)という本を見ると、人生には目的がないと書かれています。私もその通りだと立ち読みしながら思いました。生物的に見ると、なぜなのかは分かりませんが、「他の生き物よりも長く生き残る」ということが生きている意味のようです。しかし、それをそのまま人生の目的にはしたくありません。子育てをしながらいろいろ考えていると、「幸せになる」ということが、私たち人間の生きる目的なのだと思われてきました。また、「分福」という言葉を、先日買った本(「読書有訓」渡辺昇一著)で見つけました。みんなに福を分け与えることです。幸田露伴の著書「努力論」の中の言葉なのだそうで、福を分け与えることが、結果的にその人が幸せになれることを表現しています。先日のPTCCの行事では、役員方のご尽力により幸せな時間を共有できました。福を分け与えてもらいました。子どもたちの楽しそうな顔に、私たち大人も幸せな気持ちになりました。
幸せの形は人それぞれ違いますが、幸せな時を一緒にすごせる人と、共に歩いていきたいと思います。互いの分福の中で。
<れんらく>
① 登下校について
先週から、子ども一人で学校まで来るようにしました。最初の2、3日は危なく見えましたが、少し
慣れてきたようです。毎日、次のようなことを言い聞かせて、家を出すようにしてください。
〇横断歩道は手を挙げてゆっくり歩いて渡りましょう。
〇歩きながらふざけたり、歩道からでたりしないようにしましょう。
〇当番のお母さんに、大きな声であいさつをしましょう。
また、お当番のお母さま方は、教室まで来て、子どもの学習の様子を見て、環境整備のお手伝いを少
しお願いします。
② 造形(たこ作り)
今週の造形は、油性マジックの黒、及び、太い色々なカラーマジック(ある人)のご用意をお願いし
ます。
③ 星組集会発表
劇と歌「こぎつねのさんぽ」を発表します。
<今週の予定> 下校
18 火 2:00④
19 水 2:40⑤
20 木 2:00⑥
21 金 低学年集会 3:00⑦
22 土 <休み>
23 日 <休み>
24 月 2:00⑧