100号記念 2011.10.31(月)
特別記念すべき区切りの月日ではないのですが、ちょうど理科便り「こぎつねノート」の100号が突然訪れました。1年間に約40号ずつ書いてきて、今回がその2年半目というところです。
本校に来て18年目。その間に1~6年まで持ち上がった6年間に書いた学年便りは「まほろば」という名称でした。毎週A4版で一枚ずつ書き続けて、6年間で250ページの冊子になりました。子ども達が1年生から成長していく過程に合わせて、内容はその時々の出来事を書いていきました。殆どテーマや内容が重なることなく、書き進めることができました。
理科専科になって最初の3年間は「まほろば科学館」という名称でA4二枚分を毎週書きました。二枚をB4一枚に縮小して、理科便りとして理科を教えている学級に配布しました。理科便りは二枚ずつ書いたので、3年間で、「まほろば」6年間と同じページ分を書きました。3年後「まほろば科学館」という名称で冊子にまとめました。(二冊とも、製本した冊子が理科室に在庫がありますので、実費でおわけすることが出来ます。理科室まで来てください。)
その後、気分を変えて、「こぎつねノート」という名称で書き始めたのですが、昨年、急に1年生を担任することになり一年間「こぎつねノート」はお休みしました。今年度、理科専科に戻り、再び「こぎつねノート」の続きを書き始め、現在2年半になり、100号を無事越えることができました。今年度書き終えて、「こぎつねノート」も冊子にすると240ページほどになります。
「まほろば科学館」は、親向けに書いていたので、「こぎつねノート」は子ども向けにしようと決心して書き始めたのですが、やはり、子ども向けを続けるのは難しくて、親向けになってしまっています。子ども達には申し訳なく思っています。
昨年の1年担任の時は、週に一回の学年便りに合わせて、学級便りも出していました。朝の発表や学習日記、子ども達の日記、きつねTの日記などを書いて、冊子にして配布しました。
なぜ、苦労してお便りを書く事を続けているのか。それは、教師の働き、子どもとの学習を客観的に見るためと、日々の教育の言い訳をするために、書いているのだと思います。また、物忘れがあるので、教師として生きている足跡を記録するために書いているのかもしれません。
<こぎつねノート目次>
1.春のさんぽ 2.植物観察 3.種の発芽 4.電磁石 5.石の王国 6.幼虫日記 7.つばめレポート 8.電気を作って使って見よう 9.電気を作るとは 10.太陽は動く? 11.天気の変化 12.植物の成長 13.電気回路の学習 14.夏休み 15.標本の学習 16.白川号 17.夏休みのフィールドノート 18.標本作り 19.新しい学習 20.辞書・虫取り 21.密度・塩 22.川・地層 23.3・4年の学習 24.独自学習 25.アメリカ 26.奈良の石と川 27.教育で大切なこと 28.理科と算数 29.フィールドノートについて 30.冬の理科生活 31,今年の計画 32.独自学習と相互学習 33.子どもの生活の中の重さ 34.なかよし 35.科学教育 36.研究発表会 37.環境教育 38.「学」を考える 39.学習の始め方 40.春が来た 41.新しい理科の学習 42.辞書と事典 43.春の記録 44.子どもの学習 45.気を高める 46.独自学習や自由研究 47.学習の要件 48.ノート指導 49.温度の測定 50.観察するとは 51.環境の教育 52.学びの集団 53.心が折れる 54.日食・LED 55.夏休みのこと 56.学習力 57.力を集める 58.話すこと書くこと 59.曽爾高原の記録 60.学びの伝承 61.学習のめあて 62.現象の関係 63.幼小一貫 64.個の学びが大切 65.子どもに学ぶ 66.学びの風土を読む 67.学級力 68.脳力 69.大切な時 70.教養を高める 71.百年の教育 72.理科公開学習 73.楽しい学習
74.一瞬の出会い 75.教育という芸術 76.なかよし学習 77.学びの質 78.奈良をならう 79.理科を共に 80.理科学習開始 81.独自学習のノート 82.書くということ 83.読むということ 84.本気スイッチ 85.自ら学びを創る 86.観察にも予想を 87.レポートを書く 88.学習研究集会 89.論理的思考力 90.学び続ける力 91.夏休みの学習 92.夏休みに考えたこと 93.言語環境を整える 94.ノートを書く 95.調べるということ 96.深い学習 97.分からないこと 98.読書の季節 99.自分で学ぶ 100.百号記念
石切さんぽ
土曜日の朝、近鉄石切駅から2時間ほどの、日下周辺さんぽに行きました。日下(くさか)は、歴史がとても古い地域です。神武東征にもその地名が出てくる程です。また、縄文時代はこのあたりまで海でした。
近鉄石切駅から右へ生駒山沿いに進むと、日下新池があります。そこには、かつて縄文時代、近くが海であった環境で育っていたヒトモトススキが現在も生育していて、天然記念物に指定されています。ススキといっても、カヤツリグサ科の大きな種類で、海辺で育つ植物がここにあります。
日下新池の近くの川にはホタルが生育し、丁寧に地域の方に守られ、育てられていました。
原始ハスが、孔舎衙(くさか)東小学校の横の池で栽培されていました。古事記の中で引田部赤猪子(ひきたべのあかいこ)が「日下江(くさかえ)の入江のハチス花ハチス 身の盛り人羨(とも)しきろかも」と読んでいます。飛鳥時代、この日下近くは、入り江だと分かります。
残り石は、大阪城の石垣を作る時、日下の石切場で切り出された花崗岩が、そのまま残されている所です。
奈良と難波をつなぐ要所であったことが分かる、2時間ミニさんぽでした。
<連絡>
▼3年
お天気がいいので、3月はやっと太陽光を使った実験を進めることができます。光の屈折、反射などの実験を、一気にしていきたいと思います。3星は、今週は理科学習はありません。
両クラスとも、光の研究、太陽光の研究を、独自学習ノートにどんどん進めていきましょう。理科学習の時には、独自学習ノートを必ず持って来るようにします。
▼5年
今週は5星だけ学習があります。今週は、川のレポートを書く準備と、電磁石の学習をします。5月は、今週はありません。来週、再来週で、両クラスとも川レポートを書きますので、必ず、近々、川の観察に出かけてください。八尾の博物館、海の時空館、大和川工事事務所などの資料と、実際の観察と、地図の準備をしましょう。
▼6年
これまで、消化、吸収、循環、呼吸について、学習を進めてきました。次回は、人体の、脳、神経、皮膚、目、耳などの神経、感覚器について調べ学習の交流をします。独自学習を進めておいてください。6月は、今週進めます。6星は、来週、育友会を理科でして、その時に、調べ学習の交流を見て頂きます。全員発表を頑張ります。