環境教育 2009.2.23(月)
6年生の理科学習には、環境について学習する単元があります。例年だと、温暖化問題、砂漠化問題、大気汚染、水質汚染、熱帯雨林伐採、異常気象、オゾン層破壊など、環境問題についての学習をするのですが、今年の6年生には、美しい自然、生命のつながりが成立している豊かな自然を知る目的で、環境見学ツアーに出発してもらうことにしました。
とは言っても、本当に行くのではなくて、行ったつもりで旅行記を書くようにしました。
行き先は、①屋久島、②知床半島、③白神山地、④尾瀬、⑤イエローストーン公園の5箇所から選んでもらうようにしました。そのひとつへ、今年の7月20日に一人旅として出発して、現地のエコツアーに参加しながら、豊かな自然について仮想体験してもらおうと考えました。
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Aさん「屋久島エコツアー」
私は、母にだまって家を出た。今からは、自分一人の世界一人旅。屋久島エコツアーに行ってきまーす。関空から鹿児島空港、そして屋久島へ飛行機で到着。今日は一日目なので、屋久杉自然館にて、展示の縄文杉、「いのちの枝」を見学。宿泊は、屋久島のコテージ「森のこかげ」一人6300円の結構安い宿泊。コテージは、ホテルとは違って屋久島の自然を満喫しながら、朝食をいただくことができるのです。大人気のハンモックをつけてくださいました。気持ちいいです。
二日目は、ネイチャーガイドと行く、屋久島エコツアーです。・・・・
Bさん「イエローストーン公園めぐり」
・・・ヨセミテ国立公園は135年の歴史を持つ。年間400万人の観光客が訪れる。カリフォルニア州東部、シェラ・ネバダ山脈の中にあり、3027平方キロ、標高600~3900mで、渓谷、大滝、セコイアの森など、変化に富んだ大自然が満喫できる。・・
オールドフェイタス間欠泉は、世界の自然公園のモデルともなっている、イエローストーン国立公園で見られる。平均で、70分に1回、湯煙とともに熱湯を噴き上げる。噴き上げは約4分間続き、50~60mの高さにまで達する。一度に噴出する湯量は、約4万リットル、一般家庭の浴槽1000杯分という量になる。・・・・
Cさん「知床へ行こう」
西ノ京8:30出発
西大寺8:40
学園前8:55
バス乗る
関西国際空港10:00着
関西国際空港10:55発
JL2505便
千歳空港 12:45着
空港でお弁当
空港から札幌へバス
札幌 2:00着
札幌 2:17発
網走 7:36着
網走 8:25発
知床斜里 9:22着
知床グランドホテル
午後10時到着
ルームサービスで夕食
寝る 11:20
二日目
8:30ホテル出発
9:10オシンコシンの滝
滝の中腹まで設けられた階段から、落差50mの断崖を豪快に流れ落ちるオシンコシンの水しぶきを間近に体感できます。
10:10知床自然センターへ出発
10:50到着
自然センターで学んだこと
①知床半島の山
1200~1600m級の山々が連なり、知床半島の中心を背骨のようにつらぬいています。代表的なものは、羅臼岳(1661m)、斜里岳(1547m)、海別岳(1419m)、硫黄山(1562m)など、これらの山々を生んだ海底火山活動は、およそ860万年前に始まったとされています。峰々を築いた陸生火山活動は、およそ25万年前に始まったとされています。緯度が高いために本州の3000m級の山と同じような厳しい自然条件で、本州では2500m以上に分布する高山植物を標高1000mほどで見ること出来ます。
②知床半島の川
③知床半島を囲む海
④知床の野生動物
⑤知床の野生植物・・・
Dさん「知床環境の旅」
4日目、朝から羅臼へバスで向う。朝の8時30分に羅臼到着。そこから30分以内でクルーズの出航場所に行き、船に乗り込みます。4時間ほどのクルーズです。クジラなどを見ることができました。午後から以久科(いくしな)原生花園に行きます。オホーツク海沿いに一面に広がるエゾスカシユリは、すごくきれいでした。他にも、ハマナスやエゾカンゾウなど、さまざまな花を見ることができました。
その後、知床博物館へ行った。知床半島の自然について学習ができました。歴史なども分かりやすく紹介されています。
女満別空港へ行き、来るときと同じルートで学園前まで帰ってきました。知床の自然をたくさん学ことができました。
Eさん「屋久島の自然」
私はやっぱり、屋久島には杉の木が多いなあと思います。屋久島には、古くから伝わる大自然が広がっていると思いました。ウィルソン株も縄文杉も、やっぱり屋久島という自然に恵まれた島であるからこそ、立派な杉になるのだなあと思います。自然の循環のことがすごくわかってよかったです。例えば、日光を浴びて光合成をして、酸素をつくり、生き物達の呼吸を助けています。また、生き物が死んでしまうと地中の微生物がそれを分解して、また、次に生きる生き物達の生活を助けています。
屋久島は、杉というイメージしかなかったのですが、今は、屋久島は自然に恵まれた島というイメージがあります。生物と大木の循環は、とても大切だなあと思いました。
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旅行をして、エッセイを書くこと。これは、私(キツネT)が一番したいことです。今、行きたい場所は、釧路湿原~知床です。子ども達の知床レポートを読んで、今年の夏には出かけてみたいと思います。
■ お知らせ ■
<3年>
・天秤を使って、学習を進めます。置き方を変えると、水の中に入れると、重さはどのように変化するのかを確かめます。
<4年>
・空気の温まり方について、学習をします。考察では、固体、液体、気体の温まり方の違いについて比較します。
<5年>
・電磁石の学習を進めます。強い電磁石にするには、どのような方法があるのか、考察をします。
<6年>
ノートを綴じます。3年からのノートを探し出し準備してください。木工用ボンドで、表紙を張り合わせてください。表紙のつけ方は、最後の理科学習の時にします。
<科学G>
・光の実験をします。レンズ・鏡・水を使って、光の屈折や反射の実験をします。小学校の理科教科書にはない実験です。