3・4年の理科 2008.10.21(火)
<3年の理科>
1.太陽の動き
現在、3年生は太陽の動きを透明半球に記録しています。夏至の時に一度記録して、9月末の秋分にもう一度記録をしました。
3年生が、方位磁石を使って観測器具をきちんと置くのはとても難しいので、学校では南北方向に30mほどのロープを張って、そのロープに観測器具の南北を合わせるようにしています。透明半球に記録された太陽の通り道を見て、子どもたちはどのように思って、どんな疑問を持って、何を考えたのでしょうか。
<思うこと>
・通り道が夏と秋では違うんだ。
<疑問>
①なぜ、通り道が違っているのだろう。
②冬はどうなるんだろう。
③太陽の通り道の違いは、どんなことに影響するのだろう。
<考えたこと>
①について考えると~
②について考えると~
③について考えると~
の手順で、ノートに書き進めていくと、考えが整理できると思います。
2.石の学習
3年生(月組)は、幼稚園年長2組と交流学習をします。その時、石について学習をします。
石は、興味を持って見ないと、蹴飛ばすもの投げるものになってしまい、自然の中で造られたり変化したりするものとして捉えられることがありません。一つひとつの石には特徴があって、その特徴はその石の性質を表わしていることに気付いていくことで、自然の中の要素であることを感じてもらいたいと考えます。
石といっても、いろいろな石があります。川原の石と海岸の石はどちらも丸いのですが、その丸さが違います。また、深成岩、火山岩、堆積岩、変成岩があり、水晶や黄銅鉱や方解石などの結晶もあります。他には、化石も石の中に入ります。恐竜、アンモナイト、三葉虫などを持っている人も多いのではないでしょうか。
キツネTは、富士山、白根山、浅間山、阿蘇、雲仙、桜島などの、火山の石を持っています。ハワイやオーストラリアやカナダやアメリカの石もあります。
昔、潮岬近くの七里ガ浜で拾った海岸の石が、とても綺麗な模様が入っていたことを思い出します。
3.光の学習
光の学習も進めています。虫眼鏡(凸レンズ)で光を焦点に集めて、紙をこがしてみようという活動です。
星組は、お天気に恵まれてうまく活動が出来ましたが、月組は雨続きで、実験の方法を話し合って、家で実験をしてもらうことにしました。
<注意すること>
①虫眼鏡で太陽を見ない。
②家の中、芝生の上などでしないで、コンクリートの上で実験をする。
③大人と一緒にする。もし燃え出したら、直ぐに火を消す準備をしておく。
<実験の視点>
①色によって、早くこげたり、なかなかこげなかったりします。白は、黒は、赤、青、黄色はどうか、こげ方の違いを、試してください。
②大きな虫眼鏡と小さな虫眼鏡によって、紙のこげ方が違うか。
③焦点の大きさが大きいときと小さいときの違いを比べてください。
<なぜ違うのか考える>
①なぜ、実験の視点で見つけたような違いが起こるのだろうか。
②その違いは、他の状況でも当てはまるのか。
フィールドノートにしっかり書いてください。
<4年の理科>
1.星座の学習
3年生は曽爾高原合宿の時に星座観察をする予定でしたので、10種類の星座を覚えてもらいました。フィールドノートに書いたりしながら、多くの3年生は、一気にたくさんの星座を覚えました。
4年生も、3年生に負けないで、覚えていきましょう。夏の星座として、①サソリ座 ②いて座 ③白鳥座④こと座 ⑤わし座 そして、北の空の星座として、⑥小ぐま座 ⑥おおくま座 ⑦カシオペア座 続いて秋の星座として、⑧アンドロメダ座、⑨ペガスス座 ⑩ケフェウス座、などです。
4年生は、これに付け足して、秋から冬の星座も覚えていきます。おうし座、オリオン座、ふたご座、大いぬ座などが続きます。
星座とその中の一等星の名前も覚えたり、星雲、星団なども覚えたりするといいですね。実際その星座を一つ一つ、夜空を見上げて確かめていくようにしてください。
3年生の中には、家族で毎日、実際の夜空で星座を確認して、見た感想をノートに記録している人がいました。家族の力は、我が子を育てます。
惑星がありますので、星座を作る恒星と間違わないように、月星カレンダー裏で確かめてください。
2.骨、筋肉の学習
骨、筋肉の学習は、2回4時間で終えていますが、その後のフィールドノートで、骨の学習、筋肉の学習をしてみてください。
骨については、人間の骨格、動物の骨格などを詳しく調べてみると、学習が広がります。また、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類などの骨格を比べてみると、進化の様子などが分かったりします。
魚類の骨格は、お魚を食べるときに、綺麗に取り出すことが出来ますね。また、鳥の骨格と筋肉については、骨付きの鳥のもも肉を食べながら、研究するのも一つの方法です。
研究にするためには、視点を決めて、写真を撮ったり、スケッチをしたりしながら記録をとり、自分の考えや考察を書いていくようにします。次々と、問題意識がつながるような研究をしていけるようになるといいなあと思います。
考え続けることが、大切です。何日も、一つのことにこだわって考え続けたり、調べ続けたりする体験を、してください。
6年生では、近畿周辺の化石は、琵琶湖博物館、大阪長居の博物館が詳しいと先週このお便りに書くと、直ぐにお出かけしてくれているご家庭もあります。興味を持つことは、行動から始まります。その後は、その子の根気と努力で発展します。
■ お知らせ ■
<3年>
晴れたら、鏡を使って、光の直進性、反射、集めると温かくなる学習をします。鏡は、学校で準備します。家のフィールドノートにも、レンズとあわせて、取り組みを進めてください。曇ると、太陽の通り道の観測の考察をしたり、電気の学習を進めます。
<4年>
星座の学習をします。4年生は、たくさんの星座を覚える取り組みをします。星座板も使います。
<5年>
川の石から、流れの働きを考えたり、川の浸食作用について、考えたりします。
<6年>
地層の学習をします。奈良(若草山、生駒山、室生、二上山)の石を調べたり、地層の写真を見たりして、その観察の仕方を学びます。
<科G>
固体の比重、液体の比重について学習をします。