新作の学習 2008.9.22(月)

 

<6年生>

 今、6年生は、酸・アルカリの学習をしています。子どもたちが、リトマス紙を赤青それぞれ3枚ずつ持って帰り、生活の中の身近な水溶液の性質を調べました。これは、昨年もしていて、子どもたちにとって大好評の活動です。さらに、リトマス紙で調べにくいものを理科室にそれぞれが持ち込み、それをBTB試薬で調べます。いろいろな水溶液が、酸性・中性・アルカリ性に分類できることを知ります。

 次に、それでは酸性、アルカリ性の水溶液は、どのようなはたらきがあるのかを調べます。

 理科室にある酸性の水溶液を並べると、塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、蟻酸、酒石酸、クエン酸などがあります。小学校でも、かなりあります。アルカリ性の水溶液は、水酸化ナトリウム、アンモニア水、石灰水などがあります。

 また、反応させてみたい金属は、銅、鉄、アルミニウム、亜鉛、鉛、錫、ステンレス、真鍮などが準備できます。それらの全ての場合を試していくと膨大な組み合わせになるので、幾つかの課題を設定して、それらを使って学習をします。各グループに試験管を18本も使えるように準備をして、実験を進めました。

実験1<水溶液と金属>

×塩酸+銅

○塩酸+鉄

○塩酸+アルミニウム

○塩酸+亜鉛

×塩酸+ステンレス

○塩酸+石灰石(非金属)

×NaOH+銅

×NaOH+鉄

NaOH+アルミニウム

×NaOH+亜鉛

×NaOH+ステンレス

×NaOH+石灰石(非金属)

実験2<いろいろな酸>

 硫酸+亜鉛

 硝酸+亜鉛(+銅)

 酢酸+亜鉛

 蟻酸+亜鉛

 酒石酸+亜鉛

 クエン酸+亜鉛

以上のような実験をしました。まるで、化学実験室のようです。

 今年の春から、実験助手の配置をしていただいています。日当なしのボランティアで、旅費だけ学校(後援会費)から出して頂いています。おかげで、このような、多くの薬品や試験管を活用した、専門的な学習も可能になりました。

 

<5年生>

 てこの仕組みを活用した道具の学習をしています。今回は、第一種てこ、第二種てこ、第三種てこに、それぞれの道具を分類するだけでなく、それぞれの道具がどれくらい力を発揮するのか、計算をすることにしました。体重をかける道具の場合の力点には20㎏、にぎるタイプの力点には10㎏、指で押すタイプの力点には5㎏で、計算しました。さすがに5年生の子どもたちです。てこの釣り合いの実験の時に導き出した回転モーメントの公式を使って、いろいろな道具の計算をしていきます。(力点~支点の距離)×力=(作用点~支点の距離)×□ の式を使って、作用点にかかる□の力の大きさを求めます。

 近々(10月初旬)、各グループで考えたレポートを、理科室前に掲示したいと思います。他の学年の人も5年生の取り組みを見て、身近にあるてこを活用した道具について、自分で計算してみて欲しいと思います。

 

<4年生>

 太陽の動きと、満月の動きの観測を比べて、学習を進めています。8月の太陽の動きと、8月17日の満月の動きを比較して、結果と考察をします。

 8月の太陽は、日の出が5時ごろ、日の入りが19時ごろです。東よりも北よりから出て、西よりも北よりに沈みます。南中高度は、70度ぐらいで、大きな半円を描きます。

 8月17日は、月の出が19時ごろで、満月の南中が24時前後で、月の入りは5時ごろでした。南中高度は50度ぐらいでした。東よりも南よりに出て、南の空を低く通り、西よりも南よりに沈みます。小さな半円を描きます。

 子ども達の結果と考察は、理科係を中心に板書も進めています。観察の目当ては、動きの違いを考えているのですが、話題は、満月が出たときの色が赤いのはなぜか、うさぎの模様に見えたり、外国では他の模様に見えたりすること、なぜ模様が見えるのかなどの話し合いがどんどん出てきます。少しテーマからは、離れていますが、子どもが月の観測をすると、そんなことに興味や驚きを持つのだなあと思いながら、授業の進み方を見守りました。子どもが考えた赤い月の理由は、太陽に温められて赤くなり、夜になると太陽が無くなるのでさめて黄色くなるという理由があり、面白い考えだなあと思いました。

 

<3年生>

 虫の学習をしています。虫を「科」ごとに見ていく学習です。コオロギ科には、エンマコオロギ、ツヅレサセコオロギ、オカメコオロギ、ミツカドコオロギなど、バッタ科には、トノサマバッタ、カワラバッタ、ヒシバッタ、マダラバッタ、ショウリョウバッタ、コバネイナゴ、オンブバッタ、フキバッタなどがあることを調べました。そして、それぞれの違いを絵に描いて表現しました。ほかに、アゲハ科、シジミチョウ科、カマキリ科、トンボ科、ヤンマ科、イトトンボ科、コガネムシ科、カミキリムシ科など、それぞれの科の中の種を調べて、絵を描きながら違いについて調べ学習をしました。キツネTも、子どもと一緒に「科」の中の昆虫の種類を見直してから、博物館に展示されている昆虫標本を見ると、「オオカマキリとチョウセンカマキリの違いはこうなんだ。クビキリギスって、こんな頭の形をしているんだ。」などと、詳しく見るようになりました。大切な学習だと思います。

 3年生は、次に星座や星の名前の学習をします。夏の星座と、秋の星座をあわせて10個ぐらい覚えてもらおうと思います。実際の夜空、プラネタリウムなどに、興味を持ってみるようになると考えています。

 

 ■ お知らせ ■

<読書>

 家を出るときは、常に片手に本を持つ。そして、お風呂で読む本、リビングで読む本、寝室で読む本、数冊並行に読むといいなあ。

<3年>

 月曜日は、秋分の太陽高度観測をします。早朝と夕方は、家でしてください。

 水曜日は、星座の学習をします。月星合同です。

 木、金曜日は、曽爾高原で昆虫採集、植物観察をします。昆虫は採集して名前を調べます。植物は、写真で撮影します。夜は、星座観察をします。

<4年>

 骨と筋肉の学習を、月曜日の1・2時間目にします。それらが載っている参考書や図書を準備してください。

<5年>

 フィールドノートに、「輪軸や滑車」、「上皿天秤」の学習をしてください。

<6年>

 フィールドノートに、「いろいろな酸」、「酸性雨」、「いろいろな金属の性質」の学習をしてください。