天気の変化  2008.6.16(月)

 

1.こぎつね気象予報士への道

 こぎつね気象台を作り、一週間、天気の変化を調べます。こぎつね気象予報士になるためには、独自学習を次のような項目でたくさん進めて修行をしました。

 ①気温、②湿度、③気圧、④天気、⑤台風、⑥高気圧・低気圧、⑦前線(寒冷・温暖・閉塞・停滞)、⑧雲の種類、⑨百葉箱、⑩風、の10項目についての独自学習です。

 60分以上、なかには昼休みも、こぎつね達は理科室で独自学習を進めました。頑張ったこぎつねは、10ページ近くノートに学びを書き進めることができました。すごいパワーです。子ども達には、「こぎつね気象予報士」のテストをしました。15人ほどが合格しました。本当の気象予報士の合格率は6%とか聞きます。40人中15人、ちょっと易しい資格試験でした。

 

2.こぎつね気象台観測開始

 それぞれグループごとに気象台を作り、観測する分野を一人ひとりが分担します。天気、気温、湿度、気圧、雲、風などです。それらを、一日に3回から5回観測するようにしました。土日をはさむのですが、一週間早く始めた星組は、良く頑張って観測を続けていたと思います。現在、月、星、両クラスとも観測を続けています。

 星組の第一次観測結果の発表は、長野県から授業見学に来られた中学校の先生方が見ておられました。キツネTが、5月の初めに出かけて行って、授業研究をしてきた中学校の先生方です。公立中学校の先生達ですが、かつて信州大学附属の中学校や小学校で研究を続けてこられた方々ですので、とても熱心に授業を見られました。星組の子ども達は、4時間目に観測データをまとめて、5時間目には、考察、発表、相互学習を立派にしました。キツネTは、とても素晴らしい子ども達だと感じました。

 

3.気象観測の方法

 理科室の前に「こぎつね気象台」を設置していますので、こぎつね達は、そこで気圧、湿度、気温の測定を毎日します。

 気圧の測定は、アネロイド型気圧計を使います。学校には、二台あります。奈良気象台のデータを見て、微調整をしてより正確なデータが観測できるように、調整しています。

 湿度の測定は、オースチン乾湿度計を使います。

 湿度と気圧は、測定機器が変わると数値が大きく違う場合があります。土日の観測では、各クラス共、学校に一番近いこぎつねが湿度計と気圧計を持ち帰り、みんなのためにデータを代表して観測するようにお願いしました。

 風については、棒にリボンをつけて、そのリボンを使って、風の吹いてくる方位や強さを調べました。

 雲は、一日3回空を見上げて、主な雲の種類を記録していきます。今は、梅雨の季節なので、天気の変化によって雲の種類もいろいろ変化します。写真を撮っているこぎつねもいました。

 天気は、雲量によって決められます。快晴は雲量が0~1、晴れは2~8、曇りは9~10です。

 

4.観測結果の発表

 星組は、昼休みも使って、まとめ作りを進めてくれました。分かったことは、

・雨の時は、気圧が下がっている。晴れの時は、気圧が上がっている。

・気温は、雨の日より、晴れの方が昼間の気温が高くなる。晴れの日の方が一日の気温差が大きい。

・雨の日は湿度が高い。

・雨を降らす雲は、乱層雲と積乱雲。

・気温が高いとき、湿度は低い。気温が低いとき、湿度は高い。

・風の強いときは、雲の変化が大きい。

・風向きと雲の形が、関係ありそうだ。

・乱層雲は黒くて、雨を降らせる。

・晴れの日には、巻雲や積雲が良く見られる。

▼第一次観測の反省点

・一日の気温測定の多いほうが、天気の変化がよく分かる。

・雲や天気は、絵で表現するほうがよく分かる。

・グラフ用紙を使っていないので、折れ線グラフの点の近くに、小さく数字があれば見やすい。

・風の強さを、リボンのふれ幅で表現しているのがいい。

・雲の観測も、一日3回すると天気の変化がよくわかる。

・雲の写真があると、分かりやすい。

 ☆  ☆  ☆  ☆ 

 自分達の観測から、詳しい考察を引き出せました。科学的な能力が高くなってきている証拠です。

 

<夏休みの理科研究は大阪市立自然史博物館で学ぼう>

▼ダーウィン展   7月19日~9月21日  小学生入場無料

▼町の生きもの観察  6月28日(土)    長居植物園内

▼セミの羽化のかんさつ 7月19日(土)   自然史博物館集合

▼ツバメのねぐら観察  8月2日(土)夕方  奈良市平城宮跡

▼米粒サイズの貝化石探し 7月12日(土)  自然史博物館

▼ダーウィンシリーズ1  7月5日(土) 講演「自然淘汰と性淘汰」

▼初夏のキノコ  7月27日(日) 島本町方面

▼ヒメハルゼミと奈良公園の植物 7月12日(土) 奈良公園

▼博物館に泊まろう!自然 史ナイトミュージアム 7月20日~21日 自然史博物館

 ☆  ☆  ☆  ☆

 申し込み方法、締め切り、定員は、博物館のホームページを見てください。それぞれの講座について申し込み方法が違いますので、個別に対応してください。友の会の行事もあります。友の会会員になることも、お勧めします。

 

 ■ お知らせ ■

<3年>

太陽の学習をします。お天気がよい場合は、太陽の光と温度の実験をします。お天気がよくない場合は、太陽の調べ学習をします。太陽の資料を持ってきてください。

<4年>

直列、並列回路と、そこを流れる電流の研究をします。今回も、電流計を使います。

<5年>

一週間の気象観測のまとめをして、そこから分かることを考察します。星組は、先週よりもさらに完成度の高い、結果報告が作れるといいですね。

<6年>

お天気がいい場合は、光合成の学習を進めます。お天気が良くない場合は、コンデンサを使った学習のまとめと、人体の学習に入ります。

<科学G

先週は、いろいろな砂を顕微鏡で見ました。磁鉄鉱、星砂、エジプトの砂、鳴き砂、運動場の砂です。

今週は、植物の導管、気孔、デンプンなどを見ましょう。結晶作りもしていきましょう。