つばめレポート 2008.5.19(月)
春になると、奈良にはツバメがたくさん見られます。こぎつね達は、そのつばめ研究をして、フィールドノートに記録をしてきました。今日は、その記録を見ながら、鳥類研究室でレポート作りに取り組みます。
キツネ先生が、「どんなめあてを持って、今日のレポートを書きますか」と、聞きました。
N:「これまで、家の駐車場のツバメの巣で、ヒナの観察をしてきたので、子育てについてレポートを書きたいです。」
O:「私は、巣作りの様子を観察してきたので、そのことについて書きたいです。」
P:「ヒナに餌をやるときの、親やヒナの様子についてレポートに書きたいと思います。」
キツネ先生が、レポートの書き方について、最初にお話をしました。
①最初の行に、『つばめレポート』と題名を目立つように書いて、学年学級と名前をしっかりと書きます。
②次に、自分の書きたい課題を決めます。
③フィールドノートに記録してきたことから、自分の課題にあった記録を、結果としてまとめていきます。
④結果のところには、写真を貼ったり、絵を描いたりします。また、日付けを書いていきながらまとめることが大切です。
⑤結果をじっくり見直して、そこから考えられること、考察を書きます。
⑥最後につばめ観察の感想を書いて、レポートを終えるようにします。
⑦色鉛筆、カラーペンなどを上手に使って、見やすくて、綺麗なレポートにしてください。
と、言いました。
さっそく、こぎつね達は、次のような課題を持って、自分だけのレポート作りを始めました。
○つばめの巣の変化を見る
○ダイエー富雄店と富雄駅のつばめの様子
○卵からヒナに育つ成長
○雨の日と晴れの日のつばめのちがい
○たまごを温める親
○つばめの子育て
○ヒナは顔をだして生活
○つばめの日記
○ひな鳥たち
○巣作りについての観察
○親鳥の様子
○いろいろな動きをするツバメ
○親ツバメの子育て
○コシアカツバメの一日
○ツバメのヒナと巣作りについて
○ツバメの飛び方
○ツバメの毎日のくらし
○ツバメの巣の中日記
などなど、どれも興味のある課題です。レポートは、60分間で書き上げる予定を持ちました。全員、A3の白い紙に向かいます。
こぎつねからおたずねがありました。
Q:「私は白い紙に書くとき文字がゆがんでくるので、線を引いていいですか。」
キツネT「線はひきません。昨年のこぎつねの書いている様子を見ていると、下敷きや定規を置いて、それに沿うように書いていましたよ。その方法がいいように思います。」
R:「鉛筆で下書きをしてから、マジックで書いていいですか。」
キツネT「直接、マジックで書いて下さい。下書きはしません。また、鉛筆で濃く書くと、マジックで書き直さなくてもいいですよ。」
と、答えました。
フィールドノートには、しっかり独自観察の出来ている子どもが多くいます。また、今日のレポート作りのために、写真を準備してきています。さすがに、レポートの書く準備が整っています。
少しレポートを書くのが進んだ頃、キツネ先生が
「ちょっと聞いてください。」と言いました。
細かく丁寧に、そして詳しく書いているこぎつねも多いのですが、太いマジックペンを使って、大きな文字で書き進めようとしているこぎつねが何人かいました。そこで、キツネ先生は、昨年のこぎつね達の書いたつばめレポートを、研究室の数箇所に掲示して、「これらのレポートに負けないような、詳しく丁寧なレポートにしましょう。」と注意をしました。
静かに集中した60分が過ぎて、ほぼ全員のこぎつねがレポートを書き上げました。すごいぞ、4年生。
レポート発表です。
■レポート①
<課題>
色々な動きをするツバメ
<結果>
4月29日 午後4:00~4:30
巣やツバメを見ようとしたら、親鳥がおびえていました。声は、おどろいた感じで、キチュキチュと聞こえてきました。巣の大きさは15~20cmほどです。子どもが生まれているのかは、まだ分かりません。
5月1日 午後3:45~4:14
今日はほとんど動きがありません。でも時々、ピクリピクリと動きます。まだ、寒いのでしょうか。それとも私達を見つけておびえているのでしょうか。一羽は外でみはっています。一羽は中で、巣を守っています。
<考察>
ツバメはおすとめす、二匹の力を合わせて巣を守っているのだと思います。今回私は、ツバメを観察して、よく羽をとじていました。そういうしゅうかんがあるのかなあと思いました。
■レポート②
<課題> ツバメ日記
<結果>
4月29日 ツバメのお腹は真っ白。時々口を開けます。フンは一日に一回程度でした。一羽の鳥は、卵を温めていました。私が帰るときに、たまごにひびが入ったような音がなりました。
4月30日 ツバメがひなをうみました。生まれたときに、ピーとなきました。2匹もいました。少し毛はぬれていました。おやと子どもは、あまりにていませんでした。卵のからも見えました。
5月6日 ひなは、頭が真っ白。毛がぴんと立っていました。親鳥が帰ってくると、二匹とも「ピーピー」と「えさちょうだい」と言っていました。時々ひながピョコッと顔をだします。親鳥は、餌をあげるとき、「ビー」となきます。
☆ ☆ ☆ ☆
レポートは、研究集会に来られる他の学校の先生や学生に見てもらいますので、6月になったら、廊下に掲示します。
■ お知らせ ■
<3年>
植物の成長の観察と、気温の測定をします。棒温度計の使い方を学習します。
<4年>
電気の学習に入ります。光電池、乾電池について学習を進めます。また、発光ダイオードも使っていきたいと思います。
<5年>
メダカの卵の変化の観察と、プランクトンの学習をします。プランクトンのいそうな水を持って来てくれますか。
<6年>
手回し発電機で電気を作り、その電気で、素子を動かしてみます。家に、手回し発電機付きライトがある人は、お家実験をして、フィールドノートに、記録してください。
<科学G>
集会発表の準備の実験をします。発表のテーマは、
・家庭の中の酸アルカリ
・大きな振り子の実験
・生物クイズ
・水に浮くもの沈むもの
・顕微鏡写真 などです。