植物の成長

 

こぎつね達が植えたヒマワリは、子ども達の背の高さを越えてグングン大きくなり、3mを超えて育ちました。そして、ついに、太陽のよく当たる南向きに、花を開き始めました。しかし、これだけの大きなヒマワリは勝手に大きくなるのではなく、多くの先生がたには、本当にお世話になって成長できたのだと思います。手間をかけて初めて、花は大きく咲きます。「プールサイドから見たヒマワリは、最高ですね。」と、用務員さんが言います。みなさんも、青空、入道雲、そしてヒマワリのある景色を、プールサイドから楽しんでください。

 もうすぐ夏休みですが、ヒマワリの花の作りの学習も出来るといいなあと思います。今一度、ヒマワリ研究をしてみてください。ヒマワリの花はどんな形をしているのか、また、花の後どのように種になっていくのかを調べてみてください。

校舎正面の花壇にも、花をたくさん植えています。マリーゴールド、ホウセンカは、皆さんに配布した種と同じ時に買った種から育てた植物です。ヒマワリを育てた時のように、育苗ポットに種を蒔いて、一つひとつ育てました。春に満開だったビオラは、昨年のビオラが落とした種から生えて来た小さな芽生えを、花壇から育苗ポットにとって育てました。コスモスも昨年落ちた種から自然に芽生えた物を育てています。苗を買うと高くつくので、工夫と手間をかけて育てるようにしています。コスモスやビオラは、冬の間、寒さにたえて、春になると季節を感じて芽を出します。たった数ミリの植物の種ですが、仕組みはすごいですね。

植物は、愛情をかけると裏切りません。何時も様子を見ながら、水をやり、草引きをし、花がら取りをします。ビオラは、水をやると、一斉に花を前面に向けるので、水やりをした人に、ありがとうと笑いかけているようです。嬉しくなります。ペチュニアは、花がら取りと、水やりが手間ですが、美しい色が、長く楽しめます。マリーゴールドは、今ぐんぐん株を大きくしています。コスモスも花を咲かせ始めています。ヤグルマソウは、咲き終えた花を取ると、花を咲かせ続けています。スイトピーも、花を切り取って花瓶にさします。それぞれ花によって接し方があります。子育てと一緒だなと思いながら、花の世話を続けています。特別な事が大切なのではなくて、毎日の水やり、草取り、花がら取り、そして、太陽に当てるだけでいいのです。

三年生のモンシロチョウの学習の為に、毎年ハボタンを育てます。ハボタンは、8月末からの準備が必要です。種を天王寺の赤松苗店まで買いに行き、9月に入ると直ぐに種蒔きをして苗を育てます。白と赤の二色のハボタンを育てますが、白のハボタンは春先に花を咲かせると枯れてしまいます。赤のハボタンは、花を咲かせてもその後葉を広げて株が残るので、4月から6月頃のモンシロチョウの幼虫を採集するには丁度いいのです。植物は、長い見通しを持って育てます。このことも、子育てと一緒だなと思います。 

ダイコン、アブラナ、カブなどの種まきも、秋になると直ぐにはじめないと、運動会の頃では少し手遅れです。時期をはずさないで、種をまく必要があります。特に、奈良の冬は気温が下がるので、大阪のきつねTの周辺と比べて、とても冬越しが難しいです。

プールの横には朝顔の種を蒔きました。昨年、種を採集したものなので発芽率はあまり良くないだろうと思っていると、とてもたくさん芽を出しました。これから、夏にぐんぐん育って、プールのフェンスにアサガオの花がたくさん咲くといいなあと思います。

ヒョウタンとヘチマが、最近ぐんぐんつるを伸ばし始めました。昨年もたくさんのヒョウタンとヘチマの実を付けたのですが、今年はどうでしょうか。今年は大ヒョウタンの種を植えましたので、どのような大きなヒョウタンができるのでしょうか。子育てと同じ様に、毎日様子を見ながら、水をやったり、肥料をやったり、草取りをしたりして、太陽がしっかり当たるようにしています。