本屋めぐり
高学年集会で、50年前の生活についてお話をすると、本屋さんで50年前の生活を描いた絵本を見つけたと、きつねTに、その絵本を見せにきてくれたこぎつねがました。昔のよもやま話など、子ども達には興味がなく、殆ど聞いてくれないんだろうなあと思いながら写真の準備をしたのですが、しっかり聞いてくれている人もいると分かり、とてもうれしくなりました。子どもってすごいなあ、素敵だなあ、先生って幸せだなあと、思いました。どこで、そんなすてきな本を見つけたのでしょう。
きつねTは、本屋めぐりをよくします。先日、家の近くの天牛堺書店は、定価100円の古本の日でした。380円、560円、850円などいろいろな値段設定の日があるのですが、昨日は100円でした。高いからいい本があって、安いとそれなりと言うわけではありません。古本は、出合いです。自分に求めているものがある時、気に入った本に出合えます。何人かの作家については、リストを作っていて、その人が書いた本で、まだ読んでいない本、持っていない本に出合った時は、「こんなところにいたの。やっと出合えたね。」と言いながら、購入するようにしています。また、お風呂で読む本として、街歩きや、山歩きの本も、よく買います。歩き方の工夫、記録の書き方、歩くコースの決め方などを参考にします。
最近仕事が忙しく学校を出るのが遅くなります。難波駅から少し歩くと大きなジュンク堂が二つもあるのですが、あまり行かなくなりました。難波駅のすぐ近くの天牛堺書店とブックファーストで本を探すことが殆どです。これら本屋は、夜遅くまで店が開いているので、二、三日に一度は立ち寄り、1冊は買うようにします。本は買うと、次の欲しい本が見つかります。また、店に入って一冊目の本が見つかり片手に持つと、次のもう一冊の本も見つかることもよくあります。本が本を呼びよせてくれるようです。
日曜日は、家の近くの中百舌鳥駅とショッピングセンター内に、どちらも天牛堺書店があるので、おさんぽとしてよく行きます。天牛堺書店は、新本と古本、両方を扱っている本屋です。古本は、4日間で入れ替えをしていて、多くの店を回しているようです。そのため、行くたびに古本の棚は入れ替えがなされていて、新たな古本に次々と出合えることができます。以前は、自分がいくつかの本屋を回遊していたのですが、本屋が本を回遊させてくれているので、たくさんの本に出合えることができます。嬉しいシステムです。
難波のビックカメラの近くに、天地書店があります。有名な古本屋で、谷沢永一さんのエッセイにも、出てきます。天牛堺書店が難波駅近くに進出してくる前は、古本は天地書店で探していたのですが、最近は天地書店には殆ど行かなくなりました。いい本はあるのですが、度々本が入れ替わることがないので、自分が探したい本がある時だけ行くようにします。また、古本を多数扱っているブックオフも、難波駅近くの心斎橋筋にあるのですが、私にとっては本が探しにくく、なじめないのであまり行くことはありません。
本を買う生活、本を読む生活は、私にとってはとても大切な時間です。東京に出張でいくと、時間を作っては神田の古本屋街に行きます。四天王寺で年に2回行われる古本市にも行きます。そこには膨大な本があるのですが、欲しいなあと思う本に出合う確率は、天牛堺書店に通うのと同じ確率のように思います。量も大切ですが、やはり時間のようです。今日も、天牛堺書店で本を一冊買って、その後、いきつけの喫茶店に座って本を読み、コンピュータを開いて文章を書いています。アイスミルクティーと言ったのに、アイスミルクが出てきました。まあいいかと思い、アイスミルクを飲みながら本文を書き上げました。
次々に本を買うのはいいのですが、いつ読むかというのが課題です。文章を書き始めると、なかなか読めないので、本はたまる一方です。バランスをうまくとっていきたいです。