日記から

 

 こぎつね小学校では、日記を毎日書いています。今は担任ではないので、日記を読むことはありませんが、担任の時は、毎日の日記の返事を書くのが、とても大切な仕事でした。日記は、子ども達の興味や、考え方や、生活の様子がよく表れます。日記の記述を高めることが、深く学び、誠実に生活する子どもを育てることにつながります。物の見方、考え方を鍛えることが、その子の成長そのものなのです。3年の日記から、二人の記録をきつねTに紹介してもらいました。

<S君 「理科」>

今日理科の学習でヒマワリのかんさつとちょうの幼虫のかんさつをしました。まずヒマワリのかんさつをしました。ぼくは、一週間になんセンチメートルのびたかなあと思いました。そしてはかってみると18センチメートルでした。ぼくは、一週間で10センチメートルのびるなんてびっくりだなあと思いました。今は子葉が2枚と、本葉が6枚あります。これからどんどん大きくなってほしいです。つぎによう虫のかんさつをしました。ぼくは羽化するしゅんかんを一どもみたことがないので前から羽化がみられたらいいのになあと思っていました。そしてさなぎのスケッチをしているとK君が「さなぎがもぞもぞしているよ。」と言いました。するときつね先生が「羽化するしゅんかんが見られるかもしれないぞ。」と、こうふんして言っていました。すると羽がでてきてかべにしがみついていました。「やったあ。」羽化するしゅんかんが見られたと思いました。とてもたのしかったです。

T:ヒマワリの記録では、何センチ伸びたかなという目当てを持って、観察していることがいいですね。また、多くの子ども達が、チョウの幼虫を飼育しているので、毎年、誰かの幼虫が、授業中に脱皮したり、さなぎから羽化したりします。全員が、飼育することが大切なのですね。みんなの気持ちが合わさって、質の高い授業の瞬間が生まれます。

<O子 「理科~すごい事があった!!~」>

今日は、理科の学習がありました。二時間目と三時間目にありました。ヒマワリの観察(成長)と、モンシロチョウの幼虫の成長という二つのことをできました。モンシロチョウの成長では、とてもすごい事がありました。それは、みんなで私のチョウが生まれるしゅん間を見られた事です。私は、なぜこんな形で出てくるのかなあと思いました。ふりかえりを書く前にさなぎがお腹らへんから動いているのに気がつきました。よこにいたKくんに言うとKくんが先生に「Oさんのモンシロチョウのさなぎが動いています。」と言ってくれました。そのおかげで先生がテレビにうつしてくれました。それでみんなでさなぎからチョウになる羽化のしゅん間を見られました。うれしい半分とかなしい半分でした。そしてなぜ頭の方から出てくるのかなあと思いました。そして考えた結果、みつをすう部分からは出てこられないから、ちょうどの頭の部分から出てくるのかなあと思いました。羽化するしゅん間が見られたので来週レポートにしっかり書きたいです。

T:羽化する時は、頭から脱皮してきましたね。幼虫の時は、葉を食べて、羽がなく足で動き回っていましたが、チョウになると、蜜を吸う口の形に変わり、大きな羽を身に付けていましたね。眼も、単眼から複眼になり、大きな眼を持つようになります。チョウになると、すぐに交尾をして、卵を産む準備をします。

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 チョウの成長のレポートを給食室前の掲示板に貼りました。あと、数人、レポートを書く当日にお休みした人が、毎朝、理科室で少しずつ書いています。頑張っています。初めてのレポートでしたが、とても上手に書くことができました。三年生の間に、もう一枚レポートが書けるといいなあと思います。

 太陽の動きの観測もします。今年は、どんな方法で、取り組みを進めようかなあと、考えています。こぎつね達も考えてね。