チョウの幼虫
チョウの幼虫の写真を撮りました。1cmまで接写ができるカメラを持っていますが、卵や一齢幼虫は、余りに小さいので、写真に迫力がありません。そこで、双眼実体顕微鏡の下に卵や幼虫を置いて、接眼レンズの所にカメラのレンズを接するようにして写真を撮りました。双眼実体顕微鏡をのぞいている大きさに写真を撮ることができました。携帯電話のカメラでも、同じように簡単に顕微鏡写真や、双眼鏡の接眼レンズをのぞくように撮影することができます。これができるカメラでは、花粉やプランクトンの顕微鏡写真も撮影できます。また、双眼鏡や望遠鏡を使って、月のクレーターや、土星などの写真も撮れます。
しかし、これまでの経験から、デジタルカメラや、携帯電話のカメラも、顕微鏡の接眼レンズに当ててうまく焦点が合うものと、合わないタイプのものがあります。私には仕組みの違いが分らないので、試してみるまで判断できません。以前持っていたカメラは、焦点が合わないものでしたが、最近買ったものは焦点が合うので嬉しいです。
こぎつね女子大学の学生に教科教育法理科を教えている時も、顕微鏡観察の実習の時、花粉、デンプン、食塩の結晶、火山灰などの写真撮影をしました。学生達は全員携帯電話を持っているので、みんなで写真撮影を楽しみました。みなさんも、試してみてください。さらに、もう直ぐ理科室でもiPadがテレビと無線接続して使えるようになります。iPadのレンズは顕微鏡の接眼レンズの所で焦点の合うタイプでしょうか。まだ試していませんが、焦点が合うものなら、顕微鏡、双眼実体顕微鏡で、子ども達が顕微鏡映像を撮影することができます。理科学習に広がりがでます。楽しみです。さっそく試してみましょう。
さて、モンシロチョウの幼虫は、上手に育てられていますか。脱皮をする瞬間を見ましたか。蛹化(ようか)、羽化(うか)の瞬間も、じっくり見てくださいね。子どもは、必ずスケッチを描いて観察記録をとるようにしましょう。お母さんや、お父さんが写真撮影をして、プリントをしていただける場合は、その写真も独自学習ノートに貼っておくとよいでしょう。
さらに、モンシロチョウ以外のチョウに挑戦している人もいると思います。アゲハ、キアゲハ、ツマグロヒョウモン、アオスジアゲハなどにも、挑戦してください。キツネTも家の庭で、パセリ、パンジーを育てていて、キアゲハやツマグロヒョウモンがやってくるのを楽しみにしています。毎年、幼虫が現れるので、今年もやってくることでしょう。
先日、テレビでアサギマダラの研究をしている人の紹介がありましたね。見た人もいますか。アサギマダラは、日本列島を北海道から九州、さらには台湾までも季節によって移動するチョウだそうです。羽にマーキングをして、その移動の仕方を研究されていました。アサギマダラはフジバカマの花によく集まるそうなので、庭にフジバカマを植えてみたいなあとも思いました。
我が家の娘が小学生だった頃、「春型と夏型のアゲハの研究」、「モンシロチョウのサナギの色の研究」、「テントウムシ(ナミテントウ)の背中の模様の研究」など、夏休みの理科研究に取り組んだことを思い出します。特にテントウムシの場合は、模様の遺伝の研究なので、数をこなす必要があります。餌(アブラムシ)の確保と、隔離しての飼育とが、大変でした。部屋が、飼育ケースでいっぱいになりました。