以前より、しらとり公園で、チュウゴクアミガサハゴロモを見ているのですが、今日も成虫が見られました。ネットで情報を調べてみました。

 「近年、外来昆虫のチュウゴクアミガサハゴロモ(Pochazia shantungensis;カメムシ目ハゴロモ科)が国内で急速に拡がっている。この昆虫は果樹、園芸樹、街路樹などの枝に産卵し、卵を組織内に埋め込むことで枝に傷をつけるほか、樹液の吸汁により生じる排泄物がすす病を発生させる。とくに観賞用の樹木では産卵により枝が損傷すると商品価値を低下させる。今のところ、国内では大きな経済的被害は報告されていないが、各地で特殊報の発令が相次いでおり、今後の被害拡大の可能性に向けた注意喚起がされている。本稿ではチュウゴクアミガサハゴロモの特徴と対策について紹介する。

 チュウゴクアミガサハゴロモは中国原産であり、外来種としてヨーロッパ~アジア圏において急速に分布が拡がっている。韓国では2010年に初めて報告され、リンゴ園やクリ園ではほとんどの成樹が枯死した事例もあるとされ、被害は深刻であった。それ以降は同国内の広い範囲で確認されるようになった。我が国では2015年に大阪府南部で初めて確認され、以後、急速に拡がり、現在では関東以西のほとんどの都府県で確認されている。侵入経路については、中国または韓国から、卵が産み付けられた果樹や園芸樹などの植栽用苗木等が輸入された可能性がある。大阪では6月頃と10月頃の年2回成虫が発生し、卵で越冬することが分かっている。」(iPlant2025年 3巻 8号: 大阪公立大学大学院 農学研究科 鈴木 真裕 東條 元昭)

 

 

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