家の近くの公園で、日暮れ頃かなり大きな鳴き声をあげている虫がいました。写真を撮ってみると、クビキリギスでした。ネットで、情報を調べてみました。成虫で越冬をするバッタの仲間です。
「クビキリギスは、バッタ目キリギリス科クビキリギス属のバッタです。北海道から沖縄に分布します。草原や水田の土手、公園の藪などに生息し、主にイネ科の植物の穂、若芽を食べますが、昆虫も食べる雑食性です。名前を区切ると、クビ・キリギスではなく、クビキリ・ギスです。顎の力が強く、何かに噛みつかせたまま体を引っ張るとクビのところで切れることが和名の由来といわれています。また、口の周りが赤いことから「血吸バッタ」と呼ばれることもあり、とにかく物騒な名前をよくつけられます。キリギリスの仲間は交尾相手を見つけるために鳴きます。多くのキリギリスの仲間がなく季節は秋です。一方、クビキリギスは春を成虫で過ごします。この成虫は前年の夏から秋にかけて成長したもので、冬の間は成虫で冬眠します。冬眠から覚めたクビキリギスは春に交尾、産卵を行います。卵は7月に孵ります。クビキリギスが他の多くのキリギリスの仲間が鳴かない春の夜に鳴くことは、他種の声に邪魔されることなく、繁殖相手を見つけられる点で適応的である可能性があります。また、成長期が他のバッタとずれるため、クビキリギスは他のバッタが利用できない資源を採餌できるものと考えられます。産卵場所についても、クビキリギスは他のキリギリスとは異なります。卵で越冬するキリギリスの仲間は、冬季に地上部が枯れる草本に産卵することが難しく、土中に産む種が多いです。クビキリギスは初夏に卵の状態であるため、草本の葉と茎の間に産卵します。」(BIOME)
♫ 立夏 ♫