最近あちこちで、ヒメウツギやツクバネウツギなど、ウツギとつく植物を見ています。ウツギについて、ネットで情報を調べてみることにします。

「植物の名前を覚え始めた頃、だれしも一度は迷路に入るのが「ウツギ」の仲間です。名前にウツギと名の付く植物は、ユキノシタ科、スイカズラ科、フジウツギ科、ミツバウツギ科、バラ科など、数グループに分かれます。しかも、同じような場所、開花時期も重なるのでややこしいですね。

 では、どうしてこんなにも多くの種類にウツギと名前が付けられるようになったのでしょか。漢字では「空木」と書きます。多くの種類で、枝の中がストローのように空洞になっています。また、旧暦の4月のことを卯月(うづき)と言いますが、新暦でいうと6月のこの頃に花を咲かせるので、卯月がなまってウツギと呼ばれるようになったとも言われています。そして、葉が対生(一対ずつつける)となっています。もちろん例外もありますが、ウツギと名の付く種類には、このような共通の特徴があります。

 ウツギの仲間は、植物の分類学を進めていく上で特につまずきやすい所です。初心者の方は一度、ノートにまとめるなどして、頭の中を整理してみましょう。」(愛知県総合科学博物館)

 

<主な「ウツギ」と名の付く植物>

ユキノシタ科:

 ウツギ (Deutzia crenata): 白い鐘型の花を咲かせます。

 ヒメウツギ: ウツギより小型で、葉が小さく、花も少なめです。

 マルバウツギ: 葉が丸みを帯びており、花は小ぶりです。

スイカズラ科:

 タニウツギ: 花は白または淡いピンク色です。

 ハコネウツギ: 花は赤紫色の装飾花が目立ちます。

 ツクバネウツギ:花は白または淡いピンク色。花後に赤い実をつけます。

バラ科:

 コゴメウツギ: 葉は羽状に裂けており、白い花を咲かせます。

フジウツギ科:

 フジウツギ: 花は白色で、花後に赤紫色の実をつけます。

ミツバウツギ科:

 ミツバウツギ: 花は白色で、花後に赤い実をつけます。

ドクウツギ科:

 ドクウツギ: 花は白色です。

 

 

 

♫ 桐壺(源氏1) ♫