3度の引っ越しを乗り越え、50年以上持ち続けてきた多数の画仙紙をやっと使い始めました。前回も書いたように、大きな全紙や長条幅の画仙紙は、机の上で書けるように半切程度の大きさに切って使います。半紙と違って大きな紙なので、楷書などを書くと、半紙で6文字書く時と同じ大きさの文字を書くと、書き終えるのにとても時間がかかります。
かつてお習字を習っていた時のお手本(会誌)も残しているので、その会誌の中の、楷書、行書、草書、隷書、仮名、条幅などの、今月の課題を見ながら書くようにしています。半紙で練習をしていた頃は、書家が臨書した6文字作品を参考に書いていたのですが、大きな画仙紙に書き始めると、お手本の6文字だけでは文字が足りません。そこで、そのお手本の拓本を、家の本棚で探しました。持っていました。お手本の6文字の続きは、楷書(九成宮醴泉銘)、行書(王羲之集字聖教序)、草書(懐素草書千字文)の拓本を見ながら、続けて書く事ができました。半紙と違って、墨を吸い過ぎて書きにくい画仙紙もあるのですが、慣れてくると次第に使い慣れてくると思います。大きな画仙紙で一枚書くのに時間はかかるのですが、作品を並べて置くと、朝の連続ドラマ「おにぎり」で瞬時映る、書道部の部室のような感じになってきます。まだまだ下手くそなので、保存はしないでどんどん捨てています。
♫ 吾亦紅(われもこう) ♫
