今日は、毛馬の閘門の近くの淀川大堰を見ました。この大堰について、ネットで情報を調べてみました。

「建設省近畿地方建設局(現・国土交通省近畿地方整備局)は、1971年(昭和46年)3月に淀川水系の治水計画の基本となる淀川水系工事実施基本計画を改定し、淀川下流部における計画高水流量を大幅に改定した。この中で200年に一度の水害に対応する治水計画にするため、予想する流量を当初計画の約二倍にあたる毎秒12,000tに設定した。こうした大幅な流量増加に対応すべく上流では日吉ダム(桂川)・比奈知ダム(名張川)の建設、中流部では堤防の増強、下流では新淀川・旧淀川の掘削と拡張によって治水を行おうとした。ところが、下流部の河道掘削と拡張を行う際に、長柄可動堰は洪水を安全に流下させる阻害要因になることが判明。可動堰の改築が課題となった。 

 また、大阪市内の急激な人口増加は下水道の整備に遅れを生じ、大阪市内の河川は軒並み水質が極度に悪化。「ドブ川」の状態となり河川環境は著しく損なわれた。こうした大阪市内の河川浄化も大きな課題となり、流量の豊富な淀川から一定量の水量を供給して水質悪化を改善する必要が生じた。こうした要因から、1982年(昭和57年)、建設省は長柄可動堰の撤去、並びに旧淀川分流点直上流部への新しい可動堰の建設に着手し、翌1983年に完成させた。これが淀川大堰である。」と、書かれていました。

 大堰の役割をまとめると、

 「淀川大堰は、次のような役割を担っています。①大阪府と兵庫県への上水道や工業用水道などの供給、②大阪湾からの塩水の遡上を防止する潮止機能、③旧淀川(大川)や神崎川への維持用水を確保する水位保持、④渇水時の都市用水を確保するための調整池」ということです。

 これまで、なんとなく、津波対策と思っていたのですが、それは役割には入っていませんでした。

 また、この大堰に閘門の工事が今続けられています。

「淀川の航路は、大川と淀川の分派点に位置する淀川大堰によって分断され、行き来ができなくなっています。上下流を結ぶ閘門を設置することによって、淀川河口・大阪湾と淀川上流の間を船が行き来できるようになります。大阪・関西万博開催までの完了を目指し、淀川大堰閘門の整備を令和3年度から推進しています。」 

 もうすぐ、枚方から淀川河口まで、船で行き来が出来るようになるということです。

 

淀川大堰

 

 

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