彼岸の入りは9月19日(木)、彼岸の中日は9月22日(日)、彼岸明けは9月25日(水)です。ネットでお彼岸の意味について調べてみました。
「彼岸に行くとは、仏教用語の「彼岸」に由来し、迷いのこの世(此岸)から悟りの世界(彼岸)に渡ることを意味します。端的に言えば「先祖供養」と「六波羅蜜」の実践ということになります。
お彼岸の中日である春分の日、秋分の日は国民の祝日です。昭和23年に公布された「国民の祝日に関する法律」の第2条に、各祝日の主旨が定められています。それによれば、春分の日(春分日)は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」祝日、秋分の日(秋分日)は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」祝日なのです。古来、日本人にとって自然や動植物というのは支配すべき対象ではなく、ともに生き、時に生かされるような存在です。お彼岸にはご先祖のみならず、自然や動植物に対しても感謝と敬意、慈しみのこころをもって接するようにしたいものです。
「波羅蜜」は般若心経に出てくる「波羅蜜多」と同じ意味で、サンスクリット語の「パーラミター」を音写した語です。日本では「至彼岸」と訳され、大乗仏教における悟りの境地、すなわち彼岸へと至ることを表します。
「六波羅蜜」は、この世に居ながらにして彼岸に至るための6つの修行のことです。
布施(ふせ)波羅蜜:見返りを求めず、他人のために惜しみなく善行を施すこと
持戒(じかい)波羅蜜:戒律を守り、身を慎み、他人に迷惑をかけないこと
忍辱(にんにく)波羅蜜:身に起こる災いを受け容れ、耐えしのぶこと
精進(しょうじん)波羅蜜:誠心誠意努力を続けること
禅定(ぜんじょう)波羅蜜:常に静かな心を持ち、動揺しないこと
智慧(ちえ)波羅蜜:怒りや愚痴、貪りに捉われず、物事の真理を正しく見極めること
普段なかなか出来ない「六波羅蜜」の修行。確かにこれを実践できれば、こころ豊かな日常を過ごすことが出来そうですね。お彼岸とは、ご先祖に感謝を捧げるだけでなく、この世に生きる私たちがこの六波羅蜜を実践すべき期間でもあるのです。」と、書かれていました。
迷いのこの世(此岸)から悟りの世界(彼岸)に渡るための、六波羅蜜の修行が大切だということでした。こころ豊かな日常を過ごしたいです。
♫ 黄檗(きはだ) ♫
