昆虫館から、5匹のジャコウアゲハの幼虫をもらいました。我が家には、ジャコウアゲハAtrophaneura alcinousの食草のウマノスズクサがあるので、しばらくその葉で育てます。羽化すると、昆虫館のジャコウアゲハなので、また奈良まで連れて行き、放蝶することにします。ジャコウアゲハについて、ネットで情報を調べてみました。

 「生息地は、本州、四国、九州、南西諸島。海外は朝鮮半島、中国東部、台湾など東アジア。羽の形が細いため、それほど大きなチョウには見えないジャコウアゲハ。でも、羽を広げると10㎝くらいの大きさになります。オスの羽は黒く、メスは灰色がかった色をしています。頭や胴体に赤い模様があり、特にオスは真っ赤な色をしています。これは、天敵から食べられないようにしているためです。実はジャコウアゲハは、幼虫のときに毒がふくまれている植物を食べるので、成虫になっても体内に毒を持ち続けています。敵に食べられないためか、他のアゲハチョウと比べて、飛ぶスピードはゆっくりとしていて、とても優雅に見えるため、昆虫館の温室展示に適したチョウなのです。幼虫は、白色と、黒色か赤茶色とのストライプ模様をしていて、いぼ状の突起がたくさんあります。つまんだりすると、他のアゲハチョウの仲間の幼虫と同じように、頭からにおいのする黄色のやわらかいツノを出しますが、長さは他のアゲハチョウと比べて短いです。さなぎは、着物を着た女の人がしばられているように見えませんか? そのため、姫路城が舞台の怪談話「播州皿屋敷」に登場するお菊さんになぞらえて、「お菊虫」とも呼ばれています。姫路市は、ジャコウアゲハを市のチョウにしています。」(橿原昆虫館だより)

 

ジャコウアゲハの幼虫

 

5匹やってきました。

 

 

♫ 菊 ♫