終齢幼虫に近いオオスカシバの幼虫を飼育し、5月30日に、土の中に潜って蛹になりました。そして今日、6月18日、羽化しました。20日間ほどの、蛹の期間でした。以前、冬越しをしたオオスカシバの蛹から羽化を一度させているので、羽化は、今回で2度目です。

 「うす緑色の体で羽が透明な美しいガです。サナギから羽化して成虫になったばかりのときは,羽に白い鱗粉がついていますが,はばたくと落ちてしまいます。日中に飛び,花にやってきて,飛びながら蜜を吸っていきます。幼虫はクチナシの葉を食べる大きなイモムシです。」(東京動物園協会)

 羽化して直ぐに写真を撮りました。この解説にあるように、羽に白い鱗粉がついていました。暫くして庭で逃がすときには、もう綺麗に鱗粉はとれて、透かし羽(すかしば)というように、透明の羽になっていました。

 「オオスカシバは花から蜜を食べている間空中でホバリングするため、ハチやハチドリと間違われることがあります。羽音を立てながら飛び、透明な翅と体の模様から大きなハチに間違われることもあります。そのため、大型のハチに擬態しているのではないかといわれています。毒を持つ生物とは違う種が同じ警戒色を用いて、捕食されないようにする擬態のことを「ベイツ型擬態」といいます。」(胡蝶の杜)

 孫は、オオスカシバを見て、ハチドリに似ていると言っていました。

 

オオスカシバ

羽化してすぐ

 

庭で放しました