オーストラリアに住んでいる元こぎつね(教え子)から写真が送られてきました。「気温が下がり、最近昆虫を見つけるのが難しいですが、先週雨続きだったので、公園や森の中で色々なキノコを見つけました。」と、書き添えていました。オーストラリアは、これから冬です。

 

①コルティナリウス・アーケリ・バーク Cortinarius archeri

 クイーンズランド州、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、タスマニア州、南オーストラリア州、西オーストラリア州で知られている。傘の直径は一般に 8 cm に達し、より大きな傘も時々見られる。傘は最初凸状で、成熟するにつれていくぶん不規則で折り畳まれた形になる。表面は若くて新鮮なときは濃い紫色で非常に粘り気がある。古い傘は茶色がかってきて、湿度の低い環境では乾燥していることがよくある。

 

②チチタケの仲間 ?

 

③ドクベニタケRussula emetica

 ドクベニタケはベニタケ科ベニタケ属ドクベニタケ節のキノコ。夏から秋に様々な森林下に発生する菌根菌。傘は赤からピンク色。雨などによって色が落ち、白くなっていることもある。傘の表面が皮状になっていて容易にむくことが出来る。ひだは白色。肉は白色でとても辛く無臭。柄は白色。傘は半円形から平らに開き、鮮紅色で粘性がある。有毒。

 

④ナギナタダケ Clavulinopsis fusiformis

 日本、ヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリア。ナギナタタケは鮮やかな黄色をした棒状のキノコで「ナギナタタケ」の名前の通り先端がナギナタのようにやや曲線を描く。先端部分は古くなってくるとしなびて褐色に変化していく。数本~十数本が束になって束生し、高さは10cm前後にまで成長する。肉質は比較的しっかりとしているが中身は空洞。また、稀に先端部分が分かれている場合もある。

 

⑤ベニテングダケ Amanita muscaria

 シベリア、ベーリング地域を起源とし、そこからアジア、ヨーロッパ、北アメリカへ広がったと考えられている。もともと南半球に分布していなかったベニテングタケであったが、オーストラリアやニュージーランドなどに帰化しているものも見られ、20世紀初頭から北半球の樹種の植林のために持ち込まれ、その際に菌根菌に感染した土によって侵入したと考えられている。有毒。食後30分ほどで下痢,嘔吐,腹痛の胃消化器系の症状が現れ,めまい,錯乱,運動失調,幻覚,興奮,抑うつ,痙攣など神経系の症状も現れる。まれに,死に至ることもある。

 

⑥オオシロカラカサダケ Chlorophyllum molybdites

 オオシロカラカサタケは、熱帯~亜熱帯性のきのこだが、地球温暖化にともない、北上を続けている。有毒である。摂取すると嘔吐や下痢の激しい胃腸症状を引き起こす。食用きのこのカラカサタケに類似しており、北米では最も誤食が多い毒キノコとして知られる。毒成分はモリブドフィリシン(マウス致死性毒)、ステロイド類(細胞毒)が同定されている。中毒症状は、悪寒、発熱、下痢、腹痛、嘔吐など。春から秋、公園の芝生や、有機物の多い林地、草地などに群生する。

 

⑦ディクラノステルナ - Dicranosterna immaculata

 ハムシ科の甲虫。オーストラリア全土に生息している。ディクラノステルナ属はオーストラリア固有種である。

 

⑧カメムシの仲間の幼虫?