オーストラリアの元こぎつねから、生き物写真が送られてきました。季節は、秋が深まり、これから冬に向かうということです。

 「ここ数日は雨の日が続いています。朝晩の気温が20度以下の日も多く、夜になり吐く息が白くなっていることもあります。英会話教室へは継続して通っています。2学期が5月から始まり、家の近くで通える場所を見つけました。これまで1番遠いところで往復2時間以上かかっていたので、それに比べると少し楽になりました。様々な国の人が話す英語を聞く体験を重ねてきたので、相手の話を聞いて理解する力は少しついてきたような気がします。」と、英語に慣れてきている様子が分かります。頑張っているようです。

 今回送ってくれた生き物の写真は、次のようでした。毎回、綺麗な写真を送ってくれます。ネットで情報を調べました。

 

①ポッサム

 ポッサムは、オーストラリア、ニューギニア島、スラウェシ島に生息する中もしくは大型の樹上性の有袋類です。たぬきのような見た目で、ネズミやリスに近く、可愛らしい姿をしています。オーストラリアで見られる最も一般的なポッサムは、コモンブラッシュテールポッサムとリングテールポッサムです。オーストラリア政府の野生動物法(Wildlife Act 1975)により、傷つけたりペットとして飼育したりすることは禁止されており、正式に保護されています。しかし、個体数が多く、住宅の屋根裏や軒下などに住み着くことから害獣扱いされることもあります。

 

②アカマダラヨトウ

 アカマダラヨトウ(Spodoptera picta)は、オーストラリアを含む東南アジアや日本に分布する海岸性のガです。日本では九州以南に生息し、7月から9月にかけて発生します。幼虫は黄色の背線や気門下域の横線、腹域の赤褐色が特徴で、農作物の害虫として80種以上の作物を食べます。

 

③テングスケバ

 テングスケバは、昆虫綱半翅目同翅亜目テングスケバ科の昆虫の総称、またはそのなかの一種です。体長は5~15ミリメートルで、頭部には前方に伸びる突起をもつことが多いのが特徴です。はねは透明ですが、大きな暗色紋をもつことがあります。テングスケバ科の代表種は、天狗の名の通り、頭部は棒状に突出しており、体色は淡緑色で、胸背は橙褐色の地に青緑色の縦筋が正中線上と左右にあります。翅は透明で縁紋のみ淡褐色です。世界のほとんどの地域に分布しています。現在約500種が知られており、南アメリカや東南アジアなどの熱帯や亜熱帯地方から多くの種が記録されています。マレーシアにも何種かいるようです。

 

④カオジロサギ

 カオジロサギ(学名:Egretta novaehollandiae)は、オーストラリアの乾燥地帯を含む全土に生息する鳥類です。英名は「White-faced Heron」または「Blue Crane(青い鶴)」と呼ばれ、青みがかった灰色の羽に顔だけ白いのが特徴です。カオジロサギはペリカン目サギ科に分類され、体長は66~70cmです。オーストラリアのほか、ニュージーランドやニューギニア、小スンダ列島、セレベスにも生息しています。

 

⑤ヨコフリオウギビタキ

 Willie Wagtail(学名:Rhipidura leucophrys)は、オーストラリアのほぼ全域に定住していますが、一部の地域では秋から冬の渡り鳥として移動します。ニューサウスウェールズ州北東部やクイーンズランド州の南東、ガルフカントリー、ヨーク岬半島の一部などへ移動します。タスマニア州では迷鳥としてロード・ハウ島に達することもあります。ヨコフリオウギビタキはオーストラリアでは一般的な鳥で、どこでもよく見られます。オウギビタキの仲間の中では最も分布の広い種の1つで、北はインドネシアのハルマヘラ島から、南はオーストラリアまで生息しています。

 

⑥グラスツリー

 グラスツリー(クサントロエア属)は、オーストラリアに自生するオージープランツ(オーストラリアンプランツ)の1つで、太い幹に細く硬いグラスのような葉を持つのが特徴です。オーストラリアではBlackboyとも呼ばれ、山火事の後に黒く焼けた幹肌を見せたまま葉をつけている姿が特徴です。グラスツリーは成長が遅く、1年に幹が1cm程度しか伸びないとも言われ、非常に長生きな植物です。山火事を経験した後にスパイク(穂)を出して花を咲かせるという不思議な性質があり、焼け焦げた幹の先から針のような長い葉を再生します。近年は日本でも庭木やシンボルツリーとして人気が高まっています。オージープランツを育てるには、水はけの良い土と鉢が必要で、酸性の土壌を好むことが多いので、既存の培養土に鹿沼土を混ぜたり、無肥料のブルーベリー用土を使ったりすることが多いです。また、一日中日が当たるような屋外で育て、蒸れを防ぐために風通しの良い場所を選ぶことも大切です。