久米田池について、岸和田市のホームページで調べてみました。「大阪府から史跡・名勝の指定を受けている久米田池は、池尻町と岡山町にまたがる、広さ45.6ha、貯水量157万t、周囲約2,650mの大阪府内最大の面積を持つため池です。『隆池院縁起(りゅうちいんえんぎ)』によると、僧行基(ぎょうき)によって、奈良時代の神亀(じんき)2(725)年から天平10(738)年の14年かけて造られたとされています。この際、池を管理する施設として、隆池院という寺院が建てられました。これが現在の久米田寺です。

 中世に入ると、池の管理は久米田寺から「久米田池郷」に替わります。「久米田池郷」とは、池尻、田治米、大町、西大路、箕土路、下池田、小松里、額、荒木、中井、吉井、春木、加守、西之内の14ケ村で形成された地域共同体です。この14ケ村の取り決めにより、池の管理・運営がされてきました。そして、約1300年経った今でも良好な環境が守られています。昭和32(1957)年からは、岸和田市久米田池土地改良区によって管理・運営が行われており、これらの長い歴史と多くの人々によって池が守られてきたことやかんがい農業の発展に貢献する卓越した技術が評価され、平成27(2015)年10月12日、世界かんがい施設遺産に登録されました。

 また、久米田池は「鳥の国際空港」とも呼ばれ、1年を通してさまざまな鳥類がエサや休息場所を求めて飛来します。春と秋には、渡り途中のシギやチドリの仲間たち、夏にはコアジサシやオオヨシキリなどの夏鳥、秋から冬にかけてはカモの仲間など、年間を通して100種類以上もの鳥類が確認されています。」と、書かれていました。

 鳥の情報を調べると、観察会を月に2、3回行っているようです。まだ、これまで見たことのない、クロツラヘラサギ、ヘラサギ、コウノトリ、ミサゴ、ツクシガモも、見られるようです。

 

 

♫ 雨水末候 ♫