昨日ぐらいから、テレビ放送は年末番組になってきて、一年間のふりかえりをしています。

 最近次々と、企業の不祥事が報道されていて、気が滅入ってきます。ビックモーター、ダイハツはとても大きな事件です。また、自民党の裏金工作も大変なことです。クリスマスには、多くのケーキが壊れた状態で配達されました。北海道フェアーでは、全国で多くの食中毒者が出ました。さらに、放課後デイサービスや老人の養護施設での弱者への暴力事件、日大の大麻騒動、宝塚歌劇団のいじめなど、日本のあちこちの組織が、正常に機能していない状況を感じます。国の根幹の部分が骨粗鬆症になっていて、国全体が壊れてしまわないか心配になります。おそらく一番の原因は、中央官庁、地方自治の役人、政治家の勉強不足により、時代遅れの国政からの脱却ができていなくて、社会変革への適切な指導がなされていないということなのだと思います。

 さらに危機感を感じるのは、教育も時代の変化に対応できていなくて、小学校も、中・高・大学教育も全くの時代遅れで、学校現場は新しい時代に対応できる教育環境になっていません。いつまでも年寄りが社会の中心に居座って、昔ながらの価値観、旧態依然の社会構造、旧型の機器の活用を維持して、世界各国の発展状況、科学の進歩から取り残されてきています。新しい日本を創っていく若者が育たない、また、能力があっても活躍出来ない状況になってきていると思われます。

 最近、あちこち歩いていると、空き家が多いことを感じます。また、コロナ拡大後暴走する車が増えたように感じます。空き家の増加からは年寄り世代の問題が、企業・官庁・大学の不祥事からは壮年世代の問題が、ネットで繋がった麻薬やサギの犯罪増加からは若者世代の問題が、子ども食堂の活動が広がっている(子ども食堂の活動を非難しているわけではない)ことからは子ども世代の問題が感じられます。どの世代も幸せな生活ができていない、現在の日本の危機を感じます。

 これらの現象は、今後AIに監視されて、最終的にはAIに支配されていく時代変化への、過渡期にさしかかっている兆候なのかもしれないなと考えてしまいます。教育も、子育ても、官庁仕事も、会社運営も、犯罪の取り締まりも、全てAIを活用すればよいのだと、時代は流れていくのでしょうか。 

 

♫ 冬至 末候 ♫