今日は、ススメガの幼虫のすぐ横にハエがいたので、寄生バエだと思いました。家に帰ってから調べてみると、ブランコヤドリバエのようです。ネットでこのブランコヤドリバエについて調べてみました。
ネット上に、アゲハの幼虫に寄生する虫についての質問と、それについての自然史博物館学芸員の方のお答えがありました。
「『アゲハ幼虫に寄生する虫について』(応答:大阪自然史博物館の松本学芸員)おそらくヤドリバエという寄生性のハエの幼虫だと思います。これだけでは、種まではわかりませんが、アゲハチョウに寄生した記録のあるヤドリバエには、ブランコヤドリバエExorista japonica (Townsend) があります。ヤドリバエであれば、しばらくすると体が固くなって囲蛹と呼ばれる、小豆のような蛹になるはずです。寄生を受けた幼虫や蛹は内部を食べられていますので、羽化して成虫になることはまずないでしょう。寄生バエの寄生は、幼虫が比較的小さい頃に始まるので、蛹になってから取り除いたりすることはできません。」
「ヤドリバエは、世界に約8,500種、日本に約500種が記録されています。研究が進めば大幅に増えることが推測されます。ヤドリバエは、幼虫が他の昆虫類の内部寄生者として成長する捕食寄生者です。地域生物群集の調節に大きな役割をはたしていると考えられています。また、農林業害虫の天敵として、寄生蜂と並び非常に重要と考えられてきました。例えば、ブランコヤドリバエは、日本全土に分布し、4~10月に出現します。幼虫はチョウやガの幼虫に寄生し、成虫の餌は動物の糞や死骸、果実です。」と、いうことです。
ハエは、野外でよく見かけるのですが、寄生バエについて調べたのは今回が初めてです。
ブランコヤドリバエ