岩波少年文庫の本で読みました。この岩波少年文庫の本以前に、『魔法の学校――エンデのメルヒェン集』1996という本があり、そこから岩波少年文庫用に10編を選んでいるようです。①正しくいうと、②魔法の学校、③レンヒェンのひみつ、④はだかのサイ、⑤きにしない、きにしない、⑥ニーゼルプリーとナーゼルキュス、⑦魔法のスープ、⑧テディベアとどうぶつたち、⑨サンタ・クルスへの長い旅、⑩オフェリアと影の一座、です。短編の物語なので、登場人物、場面、出来事、表現が、長編の一場面を濃縮したような感じがします。村上春樹さんの短編集も、長編の一部分を感じさせるようなものが多いのですが、このエンデさんの短編も、『ジム・ボタンの機関車大旅行』や『モモ』や『はてしない物語』(これはまだ読めていない)などの長編の中の一部を構成していた展開の、習作のように書かれているのかもしれません。短編が先か、長編が先かは、分からないのですが、エンデさんの物語の世界を広げる大事な作品群なのでしょう。次回図書館に行ったとき、『魔法の学校 エンデのメルヒェン集』1996という本を探してみようと思います。ネットで調べると、この本には、19編の短編が集められているようです。
