図書館からの帰りの電車の中と、家に帰ってから、『星の王子さま』を読みました。有名な本なのですが、初めて読みました。1942年に書かれた本です。作者のサン=テグジュペリは1900年生まれで、小説家、飛行家です。1921年徴兵により航空隊に入隊、軍用機操縦の訓練を受ける。除隊後、操縦士として航空郵便輸送会社に勤務。その後、空軍将校として第二次世界大戦に参加。1944年7月31日、戦死。
『星の王子さま』の本の訳は、とっても素敵な文章でした。ちょっと、村上春樹さんの文体と似ていて、とても読みやすい本でした。
内容は、いろいろな人の生き方について、星の王子さま(子ども)の目を通して、語られています。小さな惑星に住んでいる、王様、うぬぼれ屋(芸人)、飲んだくれ、実業家、ガス灯の点灯員、地理学者、などと出合いながら、それらの人達の日々の生活のむなしさを知ります。地球では、五千本のバラの花、キツネと出合い、飼い慣らすこと、特別な時間をもつこと、心を通わせること、について知ります。
「家でも、星でも、砂漠でも、それを美しくしているものは、目には見えないものなのだ。」
「君の星の大人たちは、一つの庭にバラを五千本植えたりする。なのに、自分の探しているものが見つけられない。探しているものは、1本のバラの中にだって、一杯の水の中にだって見つかるのに。」
「だけど、目で見たって何にも見えないんだ。心で探さなくっちゃ」
「大事なものは、目に見えない」
何度も読みたくなる、素晴らしい物語でした。