魚の体内に添加剤蓄積 人体に影響の可能性・・

 海への流出が問題となっている「マイクロプラスチック」に含まれる添加剤が、餌を通じて魚の体内に蓄積されることを実験で確かめたと、北海道大と東京農工大のチームが発表した。チームの仲岡雅裕・北大教授(海洋生態学)は「添加剤が蓄積した魚を人が食べることで悪影響を受ける可能性がある」と話す。これまで魚がマイクロプラスチックをのみ込んでも、添加剤など化学物質の大部分は体外に排出されると考えられている。チームは、添加剤を練り込んだマイクロプラスチックを作成。このマイクロプラスチックを入れた水槽と、マイクロプラスチックを食べた甲殻類のアミ(全長約1センチ)を餌として入れた水槽で、魚類のカジカ(同約8センチ)を10日間飼育し、筋肉に蓄積された添加剤の濃度を計測した。その結果、物を燃えにくくするために加えている添加剤の濃度は、アミを入れた水槽のカジカでは、マイクロプラスチックだけを入れた水槽のカジカに比べ5~11倍高かった。餌を通じて、添加剤が濃縮されていったとみられる。これらの添加剤は、ペットボトルの本体とキャップなど身近なプラスチック製品に広く使われている。成果は、環境科学の専門誌に掲載された。

 ➔実験によって実証されたことです。他でも、検証実験が行われ、さらに詳しく調べられていくのだと思います。マイクロプラスチックの添加剤が魚の体内に入っていくということは、日頃プラスチック用品を食材の保存に常に使っている私たちの生活自体も心配になります。魚を通さなくても、直接、添加剤が人体に影響があるかもしれないなと思いました。

 


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